レイダー (駆逐艦・2代)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/01/03 02:19 UTC 版)
レイダー（HMS Raider）はイギリス海軍の駆逐艦。R級。
艦歴
キャメル・レアード社で建造[1]。1941年4月16日起工[1]。1942年4月1日進水[1]。同年11月16日竣工[1]。
1942年12月中旬から1943年1月にかけ、ソ連行きJW51A船団およびJW52船団とソ連から戻るRA51船団運航の際の遠距離護衛部隊に属す[2]。
1943年、ハスキー作戦に参加[3]。7月、カターニアとクロトーネの砲台を砲撃した[3]。8月2日にはレッジョ近くの目標を砲撃した[3]。
1943年10月からはアドリア海で活動する[4]。11月2日-3日、第8軍のTrigno川渡河を支援[3]。11月9日、駆逐艦「クィリアム」とともにヴァロナの南でドイツ船を撃沈[5]。また、「レイダー」と「クィリアム」は11月16日から17日の夜と12月2日-3日にスクーナー各1隻を沈めた[6]。11月30日-12月1日、ドゥラッツォを砲撃。12月4日には「クィリアム」とともにsan benedettoを砲撃した[7]。
1944年には東洋艦隊に移り[6]、クリムズン作戦（サバン攻撃）、ライト作戦（シグリ攻撃など）、ミレット作戦（ニコバル諸島攻撃）、マタドール作戦（ラムリー島上陸）に参加した[8]。また、1945年1月には損傷した潜水艦「シェイクスピア」を一時曳航した[9]。
「レイダー」は1949年9月9日にインド海軍に引き渡され、「Rana」と改名された[6]。「Rana」は1971年9月30日に退役した[6]。
脚注
- ^ a b c d John English, Obdurate to Daring, p. 206
- ^ Jurgen Rohwer, Chronology of the War at Sea 1939-1945, pp. 219, 221, 226
- ^ a b c d John English, Obdurate to Daring, p. 52
- ^ John English, Obdurate to Daring, pp. 52-53
- ^ John English, Obdurate to Daring, pp. 49, 52-53
- ^ a b c d John English, Obdurate to Daring, p. 53
- ^ John English, Obdurate to Daring, p. 53. Zvonimir Freivogel, Achille Rastelli, Adriatic Naval War 1940-1945, p. 235
- ^ Jurgen Rohwer, Chronology of the War at Sea 1939-1945, pp. 344, 359, 365, 387
- ^ John English, Obdurate to Daring, p. 53. John Winton, The Forgotten Fleet, pp. 247-248
参考文献
- John English, Obdurate to Daring: British Fleet Destroyers 1941-1945, World Ship Society, 2008, ISBN 978-0-9560769-0-8
- John Winton, The Forgotten Fleet: The British Navy in the Pacific 1944-1945, Coward-McCann, 1970
- Zvonimir Freivogel, Achille Rastelli, Adriatic Naval War 1940-1945, Despot Infinitus, 2015, ISBN 978-953-7892-44-9
- Jurgen Rohwer, Chronology of the War at Sea 1939-1945, Naval Institute press, 2005, ISBN 1-59114-119-2
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