ルノワール 陽だまりの裸婦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/03/14 15:38 UTC 版)
| ルノワール 陽だまりの裸婦 | |
|---|---|
| Renoir | |
| 監督 | ジル・ブルドス |
| 脚本 | ジェローム・トネール ジル・ブルドス ミシェル・スピノザ（脚本協力） |
| 原作 | ジャック・ルノワール 『Le Tableau amoureux』 |
| 製作 | オリヴィエ・デルボスク マルク・ミソニエ |
| 製作総指揮 | クリスティーヌ・ド・ジェケル |
| 出演者 | ミシェル・ブーケ クリスタ・テレ ヴァンサン・ロティエ トマ・ドレ |
| 音楽 | アレクサンドル・デスプラ |
| 撮影 | マーク・リー・ピンビン |
| 編集 | ヤニック・ケルゴー |
| 製作会社 | フィデリテ・フィルム ワイルドバンチ |
| 配給 |  マルス・ディストリビュション クロックワークス / コムストック・グループ |
| 公開 | 2012年5月25日（CIFF） 2013年1月2日 2013年10月4日 |
| 上映時間 | 111分[1] |
| 製作国 | フランス |
| 言語 | フランス語 |
『ルノワール 陽だまりの裸婦』（ルノワールひだまりのらふ、Renoir）は、2012年のフランスの伝記ドラマ映画。監督はジル・ブルドス、出演はミシェル・ブーケとクリスタ・テレなど。第一次世界大戦期にカーニュ＝シュル＝メールで過ごしていたオーギュスト・ルノワール[2]の最晩年の傑作「浴女たち」の誕生秘話を、彼のひ孫が執筆した伝記をもとに描いている[3]。第65回カンヌ国際映画祭のある視点で上映された[4][5]。また第86回アカデミー賞の外国語映画賞にはフランス代表作品に選出された[6][7]。
ストーリー
1915年のコート・ダジュール。印象派の巨匠オーギュスト・ルノワールは、加齢と病により絵筆を持つことすら困難となっていたばかりか、愛する妻に先立たれ、また次男ジャンが戦争で怪我をしたとの報を受けるなど、失意の中にあった。そんなある日、亡くなったはずのルノワール夫人からの依頼で絵のモデルとしてやって来たと言う若く美しい女性アンドレ（デデ）が現れる。彼女の輝くような若さと美しさに創作意欲をかき立てられたルノワールは、彼女をモデルに絵を描き始める。しばらくして次男ジャンが怪我の療養のために帰郷すると、ジャンもまたデデの美しさに惹かれる。父親の仕事を手伝ううちにジャンとデデは愛し合うようになる。映画に興味を持ち始めていたジャンに、女優志望のデデは一緒に映画を撮ろうと持ちかける。高名な父親の庇護の下、これと言った目標もなく生きて来たジャンは思い悩む。しかし、戦友を戦地に残して来た後ろめたさもあり、ジャンは改めて空軍に志願し、戦地に赴くことを決める。ジャンに裏切られた想いのデデはモデルとしての仕事を放棄する。父親にはデデが必要と考えたジャンは、彼女を説得してモデルとして呼び戻すと、家族とデデを残して戦地に向かう。
キャスト
※括弧内は日本語吹替
- ピエール＝オーギュスト・ルノワール: ミシェル・ブーケ（宝亀克寿） - 高名な画家。
- アンドレ（デデ）: クリスタ・テレ（志田有彩） - ルノワールの絵のモデルとなった女優の卵。
- ジャン・ルノワール: ヴァンサン・ロティエ（佐藤拓也） - ルノワールの次男。
- クロード（ココ）・ルノワール: トマ・ドレ（鈴木裕斗） - ルノワールの三男。
- ガブリエル・ルナール: ロマーヌ・ボーランジェ - ルノワール家の元乳母で元モデル。
スタッフ
作品の評価
Rotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「いみじくも、『ルノワール 陽だまりの裸婦』はテンポの悪さと脚本の薄っぺらさにイライラしながらも、それを補って余りある豪華な美しさのドラマを観る者に提供している。」であり、69件の評論のうち高く評価しているのは72%にあたる50件で、平均して10点満点中6.54点を得ている[11]。 アロシネによれば、フランスの19のメディアによる評価の平均は5点満点中3.4点ある[12]。
出典
- ^ McCarthy, Todd (2012年5月30日). “Renoir: Film Review” (英語). Hollywood Reporter 2013年3月26日閲覧。
- ^ Vicinanza, Rita. “Film review: Renoir” (英語). The Upcoming 2013年3月26日閲覧。
- ^ “ルノワール 陽だまりの裸婦”. WOWOW. 2014年11月3日閲覧。
- ^ “2012 Official Selection” (英語). カンヌ国際映画祭. 2012年8月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年5月20日閲覧。
- ^ Pulver, Andrew. “Cannes 2012: seven films join the lineup” (英語). The Guardian 2012年5月20日閲覧。
- ^ Mazzacurati, Iris. “Renoir représentera la France aux Oscars 2014” (フランス語). L'Express 2013年9月16日閲覧。
- ^ Richford, Rhonda. “Oscars: France Nominates 'Renoir' in Foreign Language Category” (英語). Hollywood Reporter 2013年9月16日閲覧。
- ^ “ピカソになりきった男 ギィ・リブ著”. 日本経済新聞 (2016年10月3日). 2025年3月14日閲覧。
- ^ Article de l'Independant sur la participation de Guy Ribes au film Renoir.
- ^ Article du New York Times sur la participation de Guy Ribes au film Renoir.
- ^ “Renoir (2013)” (英語). Rotten Tomatoes. 2020年7月14日閲覧。
- ^ “Critiques Presse pour le film Renoir” (フランス語). AlloCiné. 2020年7月10日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- 公式ウェブサイト - ウェイバックマシン（2013年10月4日アーカイブ分）
- ルノワール 陽だまりの裸婦 - allcinema
- ルノワール 陽だまりの裸婦 - KINENOTE
- Renoir - オールムービー
- Renoir - IMDb
- Renoir - Rotten Tomatoes
- Renoir - AlloCiné
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