リトル・ジョー5号とは? わかりやすく解説

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リトル・ジョー5号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/09 03:44 UTC 版)

リトル・ジョー5号(リトル・ジョー5ごう、: Little Joe 5)はアメリカ合衆国のマーキュリー計画の一環として行われた、マーキュリー宇宙船の無人の大気圏内発射試験である。飛行の目的はマーキュリー宇宙船 (第3号機) と緊急脱出用ロケットに、上昇中の空気抵抗が最も強烈になる瞬間に点火することだった。5号は1960年11月8日、バージニア州ワロップス島から発射されたが、打ち上げから16秒後に緊急脱出用ロケットとその切離し用のロケットが予定より早く点火してしまった。またロケット、宇宙船、脱出ロケットを目的どおり分離することにも失敗した。機体は一体となったまま大西洋に落下し、破壊した[3]。最高高度は16.2キロメートル、飛行距離は20.9キロメートルだった。宇宙船とロケットの残骸の一部は、後の飛行の分析のため海底から回収された。


  1. ^ a b LJ-5 (9)”. Kennedy (2000年12月8日). 2010年1月16日閲覧。
  2. ^ a b Wade, Mark (2008年7月31日). “Little Joe”. Encyclopedia Astronautica. 2010年1月16日閲覧。 “1960年11月8日 15:18 GMT – ワロップス島第一発射地域。 LV Model: Little Joe 1 2P . Little Joe 1-2P LJ-5 FAILURE:発射から15.4秒後、脱出ロケットと切離し用ロケットが予定より早く点火した。マーキュリーリトル・ジョー5号事業部: NASA. 到達高度: 16 km。リトル・ジョー5号はマーキュリー宇宙船の実機を載せ、緊急脱出用ロケットを空気抵抗が最も大きくなる状況で点火する状況を再現するため、ワロップス島から発射された。打ち上げから15.4秒後、脱出ロケットと切離し用のロケットが予定より早く点火した。ロケット、宇宙船、脱出ロケットは結合したまま、海面に激突するまで弾道軌道を飛行した。”
  3. ^ NASA SP-4201


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