モーショボー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/06 06:32 UTC 版)
モー・ショボー[1](モンゴル語: ᠮᠠᠭ᠋ᠤ ᠰᠢᠪᠠᠭ᠋ᠤ maγu sibaγu、ハルハ・モンゴル語: Муу шувуу、ブリヤート語: Муу шубуун[2])またはムー・シュウウ(英語: muu shuwuu[3])は、モンゴルのブリヤート人に伝わる魔物。その名前はハルハ語(ハルハ・モンゴル語)で[3]「悪しき鳥[4][5]」を意味する。
注釈
- ^ 二木の紹介の最初の出版年について、二木 (2002) は増補改訂版であり、より古い版(初版かは不明)として1982年の版(国立国会図書館書誌ID:000001579244)が存在する。
- ^ 二木 (2002) では参考文献が章・執筆者ごとに分けられておらず、巻末 pp.294-295 にまとめて記載されている。その内の一冊「ウノ・ハルヴァ著/田中克彦訳『シャマニズム―アルタイ系諸民族の世界観』(三省堂)」にモー・ショボーに関する記述がある可能性はある。
- ^ 二木 (2002) の記述のうち「愛を知らずに死んだ」の部分はハンガロフの報告に見当たらない。ロシア語の宗教百科事典『世界諸民族の神話 (ru:Мифы народов мира) [8]』(1980年刊行)の「ブリヤート神話」の記事では、ハンガロフの報告を参照した上で、「愛を知らなかった乙女」という表現が付け加えられている[9]ため、二木 (2002) の記述は『世界諸民族の神話』を参照した可能性がある。
出典
- ^ 二木 2002, p. 153 の表記。
- ^ ВЕСТНИК 2009, p. 270.
- ^ a b c d Pócs & Klaniczay 2006, p. 257.
- ^ 二木 2002, p. 153 の語釈。
- ^ Ханга́лов 2004, vol.3, p.25. 脚注1 "Му - худая; шубун - птица."
- ^ 二木 2002, pp. 153–154.
- ^ Ханга́лов 2004, vol.1, pp.271-272; vol.2, pp.164-165; vol.3, pp.25-26. それぞれ Агапитов & Ханга́лов 1883, Ханга́лов 1896, Ханга́лов 1903 の再録である。
- ^ 「世界諸民族の神話」の表記は以下の文献にみられる(三浦清美「中世ロシアの異教信仰ロードとロジャニツァ:日本語増補改訂版(前編 資料)」『電気通信大学紀要』第17巻第1-2号、電気通信大学、2005年1月、73-96頁、CRID 1050282677899799168、ISSN 0915-0935、NAID 110001059346。 p.77 より)
- ^ Мифы 1980 "му-шубун — девиц, не знавших любви."
- 1 モーショボーとは
- 2 モーショボーの概要
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