ムティウレティ・アラグヴィ川
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/02 04:38 UTC 版)
ムティウレティ・アラグヴィ川 | |
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ムティウレティ・アラグヴィ川(パサナウリ村近郊で撮影)
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現地の呼称 | მთიულეთის არაგვი |
所在 | |
国 | ![]() |
州 | ムツヘタ=ムティアネティ州 |
地区 |
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特性 | |
水源 | ケリ高地 |
• 所在地 | カズベギ地区 |
• 座標 | 北緯42度32分00秒 東経44度23分43秒 / 北緯42.533333度 東経44.395278度 |
• 標高 | 3,180 m (10,430 ft) |
河口・合流先 | アラグヴィ川 |
• 所在地
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ドゥシェティ地区パサナウリ |
• 座標
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北緯42度20分42秒 東経44度41分44秒 / 北緯42.345度 東経44.695556度 |
• 標高
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1,044 m (3,425 ft) |
延長 | 41キロメートル (25 mi) |
流域面積 | 339平方キロメートル (131 sq mi) |
流量 | |
• 平均 | 12.2 m3/s (430 cu ft/s) |
流域 | |
流路 | アラグヴィ川→ムツクヴァリ川→カスピ海 |
ムティウレティ・アラグヴィ川(グルジア語: მთიულეთის არაგვი、グルジア語ラテン翻字: Mtiuletis Aragvi)は、ジョージアを流れるアラグヴィ川の主要な源流の一つである。ムツヘタ=ムティアネティ州のカズベギ地区とドゥシェティ地区を流れる。粘土頁岩や石灰岩の土壌[1]を流れることで、水が白っぽい色合いを帯びることから[1][2]、別名で白アラグヴィ川、テトリ・アラグヴィ川(グルジア語: თეთრი არაგვი、グルジア語ラテン翻字: Tetri Aragvi)とも呼ばれる(テトリはジョージア語で「白」を意味する)。
地理
ムティウレティ・アラグヴィ川は、ケリ高地の北東部、海抜3,180メートルの地点に源を発する。パサナウリの町の付近でグダマカリ・アラグヴィ川(黒アラグヴィ川)と合流し、以降はアラグヴィ川として流れる[3]。川の延長は41キロメートル[3][4]、流域面積は339平方キロメートルである[4][5]。
水文
ムティウレティ・アラグヴィ川の水は、主に雪解け水、雨水、そして地下水によって供給されている[3]。また、わずかながら氷河の水も流れ込んでいる[3]。増水期は4月から8月であり[5]、減水期は冬季である[3]。年間の総流出量に占める割合は、増水期が60パーセントから65パーセント[5]、秋季が19パーセントから20パーセント[5]、冬季は17パーセントから18パーセントである[5]。パサナウリでの年間平均流量は、12.2立方メートル毎秒である[5]。
12月後半から2月末にかけては岸氷、晶氷、およびいかり氷が発生する[3]。減水期でも水は清澄であり、飲料に適している[3]。
注釈
- ^ a b “Black and White Aragvi Rivers”, Rove.me (英語), Rove.me, 2025年10月2日閲覧
- ^ “White and Black Aragvi Confluence”, Georgia.to (英語), 2025年10月2日閲覧
- ^ a b c d e f g “Kayaking on the Tetri Aragvi”, Georgia Travel (英語), Georgian National Tourism Administration, 2025年10月2日閲覧
- ^ a b Environmental Impact Assessment: Northern Corridor Roads Project, Georgia (PDF) (英語), Asian Development Bank (ADB), 2010, p. 192, 2025年10月2日閲覧
- ^ a b c d e f Kazbegi Municipal Assessment Report (PDF) (英語), United Nations Development Programme (UNDP), 2011, pp. 75–76, 2025年10月2日閲覧
参考文献
- აფხაზავა ი., カルトリ・ソビエト百科事典, 第6巻, 673頁, トビリシ, 1983年.
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