ミサキヒモムシとは? わかりやすく解説

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三崎紐虫

読み方:ミサキヒモムシ(misakihimomushi)

リネウス科の海産動物

学名 Lineus geniculatus


ミサキヒモムシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/06 20:19 UTC 版)

ミサキヒモムシ
ミサキヒモムシ
分類
: 動物界 Animalia
: 紐形動物門 Nemertea
: 無針綱 Anopla
: 異紐虫目 Heteronemertea
: リネウス科 Lineidae
: Notospermus
: ミサキヒモムシ N. geniculatus
学名
Notospermus geniculatus (Delle_Chiaje1828)[1]
シノニム

Lineus geniculatus Delle Chiaje, 1828

体前部

ミサキヒモムシ Notospermus geniculatusヒモムシの1種。比較的はっきりした模様を持つ大きな種である。

特徴

体長は30-60cmで、体幅は5-10mm[2]。体は全体として黒紫色、紫褐色、暗褐色、暗緑色、淡緑色などをしており、そこに多くの白い輪状の斑紋が等間隔に入る。その最初のものは頭部の半ばにあり、頭部の腹背をぐるりと取り巻くが、腹背それぞれの中央で前方に鋭く尖る。また、それ以降の輪状班よりやや幅が広い。第2番目の輪は口の位置にあり、腹面でその両端が口に末端に接する。輪状斑は体の前方と後方にあって中央にはないが、時に頭部の輪以外を欠く個体がある。頭部の前縁と頭横溝のある頭部側面片縁部は無色。

体は前腸部では厚みがあってほぼ円筒形だが、腸部では腹背に平たくなっている。頭部はへら状で途中に頭横溝があり、その後方で前腸部との間にわずかなくびれがあって区別できる。頭端中央部に吻道孔が開き、ややくぼむ。口は長い縦裂になっている。

分布と生息環境

南方系の種で、黒潮に乗って分布し、日本では太平洋南岸から日本海では佐渡まで知られる。転石海岸で転石の下から発見されることが多い。世界的には地中海、黒海、アフリカ西岸と太平洋東岸のメキシコ、パナマからも知られる。

出典

  1. ^ Notospermus geniculatus in WoRMS”. 2014年6月30日閲覧。
  2. ^ 以下、主として岡田他(1965)p.393

参考文献

  • 岡田要他、『新日本動物圖鑑〔上〕』、(1965)、図鑑の北隆館


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