マレーシア航空128便とは? わかりやすく解説

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マレーシア航空128便

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/05 14:01 UTC 版)

マレーシア航空128便
2014年に撮影された該当機 9M-MTI (A330-300)
インシデントの概要
日付 2017年5月31日
概要 爆破予告/コックピットへの侵入・ハイジャックの試み
現場 メルボルン国際空港
負傷者数
(死者除く)
なし
行方不明者数 None
生存者数 All
機種 エアバス A330-300
運用者 マレーシア航空
機体記号 9M-MTI
出発地 メルボルン空港
目的地 クアラルンプール国際空港
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マレーシア航空128便(まれーしあこうくういちにはちびん)は、オーストラリアメルボルン空港からマレーシアクアラルンプール国際空港へ向かうマレーシア航空の定期旅客便。2017年5月31日、128便はある乗客の航空機爆破予告によりメルボルン国際空港へダイバートされた。[1]

事件

航空機は11時25分にメルボルン国際空港の第16滑走路を離陸した。離陸後5分後、6000フィートに達したとき、操縦士が管制官に "We have the passenger who is trying to enter the cockpit" (コックピットへの侵入を試みている乗客がいる)と告げてメルボルンへダイバートを要請した。航空機は離陸後15分後に着陸時の重量オーバーをしながらも安全に着陸することができた。 着陸後、航空機は他の緊急車両が航空機を囲められるところで駐機した。その後90分、航空機にSWAT部隊が突入するまで誰も航空機を出入りしなかった。

客室内での動き

コックピットビジネスクラスの間で次のようなことが行われた。 客室乗務員が爆破予告をした乗客(以下、犯人と記す)に対して着席をするよう求めたが、犯人は"No I'm not going to sit back, I'm going to blow up this plane" (いいえ、座らない。私はこの航空機を爆破する。)と返事をした。[2]そのとき、客室乗務員が他の乗客に助けを呼び、ビジネスクラスに座っていた数人の乗客が犯人を取り押さえ、客室乗務員がシートベルトなどで犯人が動かないように固定した。 着陸後、SWAT部隊が突入し犯人は逮捕された。

メルボルン空港での影響

メルボルン国際空港では着陸後、数時間にわたり国際線・国内線空港及び周辺道路が閉鎖された。メルボルン空港行きの便は、メルボルン空港周辺で旋回したりダイバーとしたりした。

事件後の経過

6月1日、オーストラリア当局によると、犯人はスリランカ国籍でオーストラリアには留学で来豪していた25歳の男だと発表した。ビクトリア州の警察当局によると、数日前まで精神疾患を患っていたと思われる、と発表。[3]

オーストラリア首相マルコム・ターンブルは、この事件はテロ攻撃ではないと強調。マレーシア航空も豪首相と同じように、ハイジャックされたわけではないと強調した。

航空機

128便はエアバスA330-323Xで、マレーシア航空に2012年8月31日にデリバリーフライトが行われた。事件後、航空機は128便に乗っていたほとんどの乗客とともに"MH/MAS 128D"としてメルボルンを離れ、21時間遅れでクアラルンプール国際空港に着陸した。またその後、航空機は韓国・ソウルの仁川国際空港へと離陸した。

脚注

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