マレット指
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/08 13:43 UTC 版)
マレット指 | |
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別称 | 槌指[1]、DIP関節の伸筋腱損傷[2]、野球指[3] |
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マレット指の中指。中指だけ下向きに曲がり、他の指はまっすぐに伸びている状態。 | |
概要 | |
診療科 | 救急医療、整形外科 |
症状 | 指先の伸展ができない、指の痛みやあざ[3] |
原因 | 外傷による指先の過度の屈曲[3] |
診断法 | 症状に基づく、X線[3] |
治療 | 8週間の副木での固定、手術[3] |
予後 | 完治まで6~10週間[3] |
頻度 | 比較的一般的[2] |
分類および外部参照情報 |
マレット指(マレットゆび、英: Mallet finger)は、槌指(ついし、つちゆび)としても知られる最も遠位の指関節の伸筋腱の損傷である[2]。その結果、指先を押さずに伸ばすことができなくなる[3]。一般的に、最も遠位の指関節の裏側に痛みとあざがみられる[3]。
マレット指は通常、指先が過度に曲げられることにより生じる[3]。一般的に、伸ばした状態の指にボールがあたったときに発生する[3]。これにより、腱が裂けたり腱が一部の骨を引き離し剥離骨折をおこす[3]。診断は一般的に症状に基づき、X線によって確定される[3]。
一般的な治療は、指先を8週間継続的にまっすぐに保つ副木で固定することである[3]。真ん中の関節は固定せず動くかすことができる状態である[3]。怪我から1週間以内に固定する必要がある[3]。固定してる期間中に指が曲がっていると、完治するまでに時間がかかる[3]。大きな骨片が剥がれている場合は、手術が推奨されることがある[3]。適切な治療を行わないと、永久的に指が変形したままになる可能性がある[2]。
出典
- ^ Harris, Peter; Nagy, Sue; Vardaxis, Nicholas (2014) (英語) (eBook). Mosby's Dictionary of Medicine, Nursing and Health Professions (Australian & New Zealand ed.). Elsevier Health Sciences. p. 1050. ISBN 978-0729581387
- ^ a b c d Leggit, JC; Meko, CJ (1 March 2006). “Acute finger injuries: part I. Tendons and ligaments.”. American Family Physician 73 (5): 810–16. PMID 16529088.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q “Mallet Finger (Baseball Finger)”. OrthoInfo - AAOS (2015年3月). 2017年10月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月15日閲覧。
外部リンク
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