マイルズ・サンダースとは? わかりやすく解説

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マイルズ・サンダース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/21 13:11 UTC 版)

マイルズ・サンダース
Miles Sanders
フィラデルフィア・イーグルスでのサンダース
(2022年)
ダラス・カウボーイズ #27
ポジション ランニングバック
生年月日 (1997-05-01) 1997年5月1日(28歳)
出身地 アメリカ合衆国
ペンシルベニア州ピッツバーグ
身長: 5' 11" =約180.3cm
体重: 211 lb =約95.7kg
経歴
高校 ウッドランド・ヒルズ高等学校英語版
大学 ペンシルベニア州立大学
NFLドラフト 2019年 / 2巡目全体53位
所属歴
2019-2022 フィラデルフィア・イーグルス
2023-2024 カロライナ・パンサーズ
2025 ダラス・カウボーイズ
受賞歴・記録
プロボウル選出(1回)
2022
その他受賞・記録
  • NFLオールルーキーチーム (2019)
  • オールビッグ10セカンドチーム (2018)
NFL 通算成績
(2024年終了時点)
ラン獲得ヤード 4,345
平均ラン獲得ヤード 4.7
ラッシングTD 23
レシーブ数 175
レシーブ獲得ヤード 1,224
レシービングTD 4
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

マイルズ・アダム・サンダースMiles Adam Sanders, 1997年5月1日 - )は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグ出身のプロアメリカンフットボール選手。NFLカロライナ・パンサーズに所属している。ポジションはランニングバック。愛称はブービー・マイルズBoobie Miles[1]

経歴

幼少期

ペンシルベニア州ピッツバーグの、ダウンタウンから東に約13キロ離れたスイスベールで育った。

高校時代は、地元の強豪であるウッドランドヒルズ高校でアメリカンフットボールをプレイし、3年間ランニングバックのスターターとして活躍した。ペンシルバニア州のミスター・フットボール賞を受賞し、オールアメリカ・ゲーム英語版に選出され出場した。その後、地元のピッツバーグ大学などのオファーを断り、ペンシルベニア州立大学に進学した。

カレッジ

ペンシルベニア州立大学に進学後、当初は1学年上のセイクワン・バークリーの控えとしてプレーしていた[2]

1年目の2016年は、主にスペシャルチーム(キッキングチーム)のキックオフリターナーとして出場した[3]。33回のリターンで688ヤードを獲得し、リターン回数はペンシルベニア州立大学の大学記録を更新し、リターンヤードも2位であった[4]

2年目の2017年、サンダースは12試合に出場し、そのうちの1試合で大学初先発を果たした[5]。また、この年の春の練習中には、模範的な行動、態度、成長を最もよく示したオフェンス選手に贈られる、「レッド・ウォーレル賞」を授与された[6]

3年目の2018年シーズン開幕前に、バークリーが2018年のNFLドラフトで指名されてチームを去ったため、先発に定着[7]。全13試合に先発出場し、シーズン初戦から19回のキャリーで91ヤードと1タッチダウン、さらに延長戦で試合を決めるタッチダウンを獲得するなどの活躍を見せた[8]イリノイ大学戦では、22回のキャリーで自己最高記録となる200ヤードを獲得。さらに、タッチダウン数も自己最高の3回を記録した[9]。シーズンを終え、ランで1,274獲得ヤードは全米15位、1試合平均の獲得が98ヤードはカンファレンス4位、9つのタッチダウンを記録するなど、エースとして活躍した。シーズン終了後に、4年目のシーズンを見送って2019年のNFLドラフトアーリーエントリーした[10]

大学時代の通算成績

年度 チーム 出場 ラン パス キックオフリターン
回数 獲得
ヤード
平均
獲得
ヤード
最長
獲得
ヤード
TD 回数 獲得
ヤード
平均
獲得
ヤード
最長
獲得
ヤード
TD 回数 獲得
ヤード
平均
獲得
ヤード
最長
獲得
ヤード
TD
2016 ペンシルベニア州立大学 13 25 184 7.4 57 1 2 24 12.0 21 1 33 688 20.8 48 0
2017 12 31 191 6.2 31 2 6 30 5.0 7 0 5 76 15.2 23 0
2018 13 220 1,274 5.8 78 9 24 139 5.8 29 0 0 0 0.0 0 0
通算 37 276 1,649 6.0 78 12 32 193 6.0 29 1 38 764 20.1 48 0


フィラデルフィア・イーグルス

プレドラフト測定結果
身長 体重






40Yrd



10Yrd




20Yrd




20Yrd



3

















5 ft 10+58 in
(179 cm)
211 lb
(96 kg)
30+58 in
(78 cm)
9+14 in
(23 cm)
4.49 s 1.57 s 2.61 s 4.19 s 6.89 s 36.0 in
(91 cm)
10 ft 4 in
(3.15 m)
20 回
All values from NFL Combine[11][12]

ドラフト全体53位でフィラデルフィア・イーグルスから指名され、その後ルーキー契約を結んだ。

2019年シーズン

2019年のサンダース
2019年のサンダース

1年目から主に先発として出場し、第1週のワシントン・レッドスキンズ戦では、11回のキャリーで25ヤード獲得した。第6週のミネソタ・バイキングス戦では、3回で6ヤードを獲得し、パスでも3キャッチで86ヤードと1タッチダウンを記録した[13]。第15週のレッドスキンズ戦では、19回で122ヤードと1タッチダウン、パスでも50ヤードと1タッチダウンの大活躍で、チームの勝利に貢献した[14]。この活躍により、ラン獲得ヤードでイーグルスのルーキー記録を更新した[15]。記録更新後も、第16週のダラス・カウボーイズ戦でラン20回79ヤードと1タッチダウン、パス5回77ヤードを記録するなどの活躍を見せ、レギュラーシーズンを終えて、818ラン獲得ヤード、509レシーブ獲得ヤードを記録した。

チームはポストシーズンへ進出し、NFCのワイルドカードラウンドでシアトル・シーホークスと対戦。ラン14回69ヤード、パス3回8ヤードを獲得したが、チームは17-9で敗れ、シーズンを終えた。

2020年シーズン

シーズン初戦をハムストリングの怪我で欠場し、第2週のロサンゼルス・ラムズ戦から出場した[16]。第5週のピッツバーグ・スティーラーズ戦で80ラン獲得ヤード、2つのタッチダウンを記録したが、チームは敗れた[17]。第14週のニューオーリンズ・セインツ戦ではキャリアハイとなる115ラン獲得ヤードと2つのタッチダウンを記録し、勝利に貢献した[18]

2021年シーズン

このシーズンはチームがランプレーよりもパスプレーに重点を置いた戦術を用いていたため、ベンチで過ごす時間が長くなった。

第7週のラスベガス・レイダース戦で足首を捻挫し、3週間離脱した[19]。復帰後は第13週のニューヨーク・ジェッツ戦で120ラン獲得ヤード、第15週のワシントン・フットボールチーム戦で131ラン獲得ヤードを記録するなど活躍したが、第16週のニューヨーク・ジャイアンツ戦で右手を骨折し、シーズン最後の2試合を欠場した[20]

2022年シーズン

契約最終年となるこのシーズンは開幕から好調で、第4週のジャクソンビル・ジャガーズ戦では134ラン獲得ヤードと2タッチダウンを記録し、29-21でチームの勝利に貢献した[21]。第12週のグリーンベイ・パッカーズ戦では、当時シーズン最高記録の21回のキャリーで143ヤードと2タッチダウンを獲得、2週間後の第14週ジャイアンツ戦でも、17回のキャリーで144ヤードと2タッチダウンを獲得するなど、活躍を見せた。また、ジャイアンツ戦では自身初となるシーズン1,000ラン獲得ヤードを記録[22]。活躍が評価され、初のプロボウルに選出された[23]。サンダースの2022年シーズンの記録は、キャリー回数、ラン獲得ヤード、ラッシングTMの3つの項目でリーグトップ10に入った。

カロライナ・パンサーズ

2023年3月16日にカロライナ・パンサーズと4年総額2,540万ドルの契約を結んだ[24]

2023年シーズン、チュバ・ハバードに先発ランニングバックの座を奪われた。2024年シーズンはミュンヘンで行われた第10週のニューヨーク・ジャイアンツ戦で負傷退場し、その後の6試合を欠場した[25]

2025年3月11日、パンサーズからリリースされた[26]

ダラス・カウボーイズ

2025年3月14日、ダラス・カウボーイズと1年契約を結んだ[27]

詳細情報

年度別成績

レギュラーシーズン

年度 チーム 試合 ラン パス ファンブル
出場 先発 回数 獲得
ヤード
平均
獲得
ヤード
最長
獲得
ヤード
TD 回数 獲得
ヤード
平均
獲得
ヤード
最長
獲得
ヤード
TD 回数 ロスト
2019 PHI 16 11 179 818 4.6 65 3 50 509 10.2 45 3 2 1
2020 12 11 164 867 5.3 82 6 28 197 7.0 28 0 4 2
2021 12 12 137 754 5.5 38 0 26 158 6.1 25 0 1 1
2022 17 15 259 1,269 4.9 40 11 20 78 3.9 16 0 2 2
2023 CAR 16 5 128 432 3.3 48 1 27 154 5.7 14 0 2 2
2024 11 2 55 205 3.7 26 2 24 148 6.2 33 1 1 0
NFL:6年 84 56 923 4,345 4.7 82 23 175 1,244 7.1 45 4 12 8

ポストシーズン

年度 チーム 試合 ラン パス ファンブル
出場 先発 回数 獲得
ヤード
平均
獲得
ヤード
最長
獲得
ヤード
TD 回数 獲得
ヤード
平均
獲得
ヤード
最長
獲得
ヤード
TD 回数 ロスト
2019 PHI 1 1 14 69 4.9 18 0 3 8 2.7 7 0 0 0
2021 1 1 7 16 2.3 14 0 3 12 4.0 6 0 0 0
2022 2 2 28 132 4.7 18 2 1 3 3.0 3 0 0 0
通算 4 4 49 217 4.4 18 2 7 23 3.3 7 0 0 0
  • 2024年度シーズン終了時
  • 太字は自身最高記録

イーグルス記録

  • ルーキーによるシーズン最多ラン獲得ヤード:818
  • ルーキーによるスクリメージラインからの最多獲得ヤード:1,327
  • ルーキーによるシーズン最多合計獲得ヤード:1,641

脚注

出典

  1. ^ How Miles Sanders’ Nickname Followed Him to Penn State” (英語). WTAJ - www.wtaj.com (2018年10月12日). 2022年12月22日閲覧。
  2. ^ NJ.com, Matt Lombardo | NJ Advance Media for (2019年2月28日). “Penn State reunion for Saquon Barkley and Miles Sanders in Giants’ backfield? | Why one coach thinks it could happen” (英語). nj. 2022年12月22日閲覧。
  3. ^ Treb, Mike (2017年3月24日). “2017 SPRING POSITION PREVIEW: KICK AND PUNT RETURNERS”. 2017年3月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月5日閲覧。
  4. ^ 2018 Football Roster”. 2023年2月5日閲覧。
  5. ^ Play-by-Play” (2017年11月11日). 2023年2月5日閲覧。
  6. ^ Pickel, Greg (2018年4月21日). “Who are Penn State football's 2018 spring award recipients?”. Penn Live. 2023年2月5日閲覧。
  7. ^ Juliano, Joe. “Penn State’s Miles Sanders ready to replace Saquon Barkley as No. 1 running back” (英語). https://www.inquirer.com. 2022年12月22日閲覧。
  8. ^ Player Profile”. 2023年2月5日閲覧。
  9. ^ Kelly, Brad (2019年2月12日). “MILES SANDERS: POLISH DESPITE INEXPERIENCE”. 2023年2月5日閲覧。
  10. ^ HEISER, STEVE. “Miles Sanders is fifth player to give up Penn State eligibility to enter 2019 NFL draft” (英語). York Dispatch. 2022年12月22日閲覧。
  11. ^ Miles Sanders Draft and Combine Prospect Profile”. NFL.com. 2019年9月5日閲覧。
  12. ^ 2019 Draft Scout Miles Sanders, Penn State NFL Draft Scout College Football Profile”. draftscout.com. 2022年12月30日閲覧。
  13. ^ Cousins, Diggs fly past Eagles in Vikings' 38–20 win”. www.espn.com (2019年10月13日). 2023年2月5日閲覧。
  14. ^ Wentz, Eagles keep NFC East hopes alive by beating Redskins”. www.espn.com (2019年12月15日). 2023年2月5日閲覧。
  15. ^ Eagles' Miles Sanders says he wants to be like the versatile Christian McCaffrey” (英語). CBSSports.com. 2022年12月22日閲覧。
  16. ^ Kerr, Jeff (2020年9月12日). “Eagles' Miles Sanders out for Week 1 after not making trip to Washington for season opener” (英語). CBSSports.com. 2023年2月5日閲覧。
  17. ^ Philadelphia Eagles at Pittsburgh Steelers - October 11th, 2020” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2022年12月22日閲覧。
  18. ^ New Orleans Saints at Philadelphia Eagles - December 13th, 2020” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2022年12月22日閲覧。
  19. ^ Miles Sanders suffers ankle injury … How long will he be out for Eagles?” (英語). Victory Bell Rings (2021年10月25日). 2022年12月22日閲覧。
  20. ^ Miles Sanders exits Giants game in first half with injury” (英語). RSN. 2022年12月22日閲覧。
  21. ^ Undefeated Eagles spoil Pederson’s return, top Jaguars behind Miles Sanders’ 2 TDs
  22. ^ A.J. Brown, Miles Sanders hit 1,000-yard milestones against the Giants” (英語). www.bleedinggreennation.com. 2022年12月22日閲覧。
  23. ^ Author, No (2022年12月22日). “Eagles lead NFL with eight players named to Pro Bowl Games” (英語). The Japan Times. 2022年12月22日閲覧。
  24. ^ Panthers agree to terms with former Eagles RB Miles Sanders”. www.nfl.com. 2023年3月16日閲覧。
  25. ^ Panthers RB Miles Sanders carted off field in Munich” (英語). ESPN (2024年11月10日). 2025年5月21日閲覧。
  26. ^ Panthers release running back Miles Sanders” (英語). panthers.com (2025年3月11日). 2025年5月21日閲覧。
  27. ^ Sources: Free agent Miles Sanders set to sign with Cowboys” (英語). ESPN (2025年3月14日). 2025年5月21日閲覧。

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