ポーコス殺害と亡命
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/12 21:36 UTC 版)
神話によるとテラモーンとペーレウスは競技に優れたポーコスをねたんで、ポーコスの殺害を計画した。すなわち競技の最中にポーコスの頭に円盤を投げつけて殺した後、遺体を隠すというものである。実際に殺害を実行したのはテラモーンであり、2人は森の中にポーコスの遺体を隠したが、殺害が露見し、アイギーナ島を追放された。 このため、テラモーンは母方の曽祖父にあたるキュクレウス王を頼ってサラミース島に亡命し、王の娘グラウケーと結婚した。そしてキュクレウスが後継者が生まれないまま死んだときに、王国を譲り受けた。テラモーンもまた子どもに恵まれなかったが、妻との死別後、アルカトオスの娘ペリボイア(ペロプスの孫にあたる)と再婚すると、2人の間に大アイアースが生まれた。この息子にアイアースと名付けたのは、ヘーラクレースがテラモーンに息子が授かるように祈るとワシが現れたことによる、という話が伝わっている。
※この「ポーコス殺害と亡命」の解説は、「テラモーン」の解説の一部です。
「ポーコス殺害と亡命」を含む「テラモーン」の記事については、「テラモーン」の概要を参照ください。
- ポーコス殺害と亡命のページへのリンク