ペーネロペーの結婚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/19 08:38 UTC 版)
娘のペーネロペーはイタケー島の王オデュッセウスと結婚したが、これはテュンダレオースが娘のヘレネーに多くの求婚者が殺到して困っていたときに、オデュッセウスがペーネロペーとの結婚をイーカリオスに取りなしてくれるのと引き換えに、テュンダレオースが求婚者たちの中から誰をヘレネーの夫に選んでも怒らない妙案を授けたためであり、このためイーカリオスはテュンダレオースに頼まれて、ペーネロペーをオデュッセウスに与えたといわれる。イーカリオスは2人が結婚すると、オデュッセウスをラコーニアに住まわせようとしたが、オデュッセウスにその意思はなかったので、イーカリオスは2人がイタケー島に向かう馬車を追いかけて、ペーネロペーにラコーニアに残ってくれと懇願し続けた。オデュッセウスはたまりかねて、ペーネロペーにイタケー島に来るかラコーニアに残るかを自分で決めろと言うと、ペーネロペーは何も言わずに恥らって顔を隠したので、イーカリオスはペーネロペーの気持ちを悟って2人を送り出したという。 一方、イプティーメーはペライの王エウメーロスの妻となったといわれている。
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