ベッドフォードOYとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ベッドフォードOYの意味・解説 

ベッドフォードOY

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/08 10:17 UTC 版)

ベッドフォードOY/OX
ベッドフォードOXD GSトラック
種類 汎用トラック
原開発国 イギリス
開発史
製造業者 ボクスホール
(ベッドフォードブランド)
製造期間 1939年~1945年
製造数 72,385両
(ベッドフォードOY)
24,429両
(ベッドフォードOX)
諸元
全長 6.22 m(ベッドフォードOY)
4.95 m(ベッドフォードOX)
全幅 2.18 m
全高 3.09 m

エンジン 3,519cc 6気筒ガソリン
搭載容量 60CWT(約3t)
(ベッドフォードOY)
30CWT(約1.5t)
(ベッドフォードOX)
懸架・駆動 リーフスプリング、4×2輪駆動
燃料タンク容量 145 L
行動距離 450 km
速度 65 km/h
テンプレートを表示

ベッドフォードOY(Bedford OY)は、第二次世界大戦期にイギリスボクスホール社で開発され、イギリス軍およびイギリス連邦軍で運用された軍用トラックシリーズの名称である。本記事では、ショートホイールベース型のベッドフォードOX(Bedford OX)についても記述する。

概要

ベッドフォードOY/OXを開発した工業メーカーのボクスホール社は1903年から自動車製造業に参入し、1905年に拠点をイングランド東部ベッドフォードシャーに移転、1925年からはアメリカ合衆国の自動車メーカーであるゼネラルモーターズの傘下となり、1930年から"ベッドフォード"のブランド名を冠するバス、バン、トラックタイプの車両の生産を始めていた。

第二次世界大戦前の1935年からはベッドフォードMWのシリーズ名で、後輪駆動、積載量15CWT(3/4トン)クラスの軍用小型ボンネットトラックの開発を始めており、1939年からは、同じく後輪駆動のボンネットトラック型で積載量60CWT(約3トン)のベッドフォードOY、および、OYをショートホイールベース化した積載量30CWT(約1.5トン)のベッドフォードOXの生産を開始した。

ベッドフォードOYは民間型として製造されていたベッドフォードOシリーズの改良型で、堅実な設計のボンネットトラックであった。汎用のカーゴトラック型であるGS(General Service)型のベッドフォードOYD、ウォータータンカーまたは燃料タンカー型のベッドフォードOYCなど、何種類かの派生型が開発された。1939年から1945年にかけて総計72,385両が生産され、イギリス軍やイギリス連邦軍で幅広く使用された。戦後も引き続き使用され、1950年代中旬以降になって、ベッドフォードRLシリーズに更新された。

ショートホイールベース型のベッドフォードOXはOYの半分の積載量の小型トラックとして制式化され、こちらも何種類かの派生型が生産された。汎用のカーゴトラック型はOYと同様に型番末尾にDが付くベッドフォードOXDとして製造された。ベッドフォードOXCはトラクター型の車種であった。また、装甲車型のベッドフォードOXAがOXDから改造され、948両が製造された。OXシリーズは総計24,429両が生産され、OYとOXを合わせた生産数は96,814両となっている。

画像

使用国

出典

関連項目

  • ボクスホール
  • ベッドフォード
  • ベッドフォードOXA - ベッドフォードOXDから改造された即製装甲車型。
  • ベッドフォードQL - ベッドフォードOYおよびOXの直後に開発され、同時期に使用された3tトラックシリーズ。
  • レイランド レトリバー - 同時期にイギリス軍、イギリス連邦軍で使用されたキャブオーバー型の3t軍用トラック。
  • オースチンK5 - 同時期にイギリス軍、イギリス連邦軍で使用されたキャブオーバー型の3t軍用トラック。
  • CMPトラック - カナダで大量生産され、同時期に使用された軍用トラックシリーズ。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ベッドフォードOY」の関連用語

ベッドフォードOYのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ベッドフォードOYのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのベッドフォードOY (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS