レイランド_レトリバーとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > レイランド_レトリバーの意味・解説 

レイランド レトリバー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/09 05:34 UTC 版)

Leyland Retriever
レイランド レトリバー(後期型)
種類 6×4輪駆動、汎用トラック
原開発国 イギリス
開発史
製造業者 レイランド・モーターズ
製造期間 1939年~
製造数 6,542両
諸元
全長 6.85 m
全幅 2.27 m
全高 3.45 m

エンジン レイランド製 5,895cc
4気筒ガソリンエンジン
搭載容量 3t(60CWT
燃料タンク容量 140 L
行動距離 312 km
テンプレートを表示

レイランド レトリバー(Leyland Retriever)は、第二次世界大戦期にイギリスレイランド社で開発され、イギリス軍およびイギリス連邦軍で運用された、6×4輪駆動の軍用トラックである。

概要

レイランド レトリバーは、第二次世界大戦期にイギリスレイランド社で開発され、大戦を通じてイギリス軍およびイギリス連邦軍で運用された、積載量3t(60CWT)クラスの6×4輪駆動のキャブオーバー型トラックである。1930年代の設計で、1939年頃から量産が始まり、大戦中に6,542両が生産された。イギリスではレイランド レトリバーの他にも、同じクラスの6×4輪駆動の軍用3トントラックとして、クロスリー・モータース社の"クロスリー IGL8"、ガイ・モータース社の"ガイ FBAX"、ソーニクロフト社の"ソーニクロフト ターター"、キャリア(Karrier)社の"Karrier CK6"などが同時期に併行して生産されていた。

レイランド レトリバーの初期型のキャブは、キャンバス製の屋根とサイドドアを持ち、フロントウィンドウが無い状態であったが、後期には完全なフロントウィンドウ、金属製のドア、キャンバス製の屋根を持つ、より近代的な構造となった。汎用のカーゴトラック型の他、ガントリークレーンを装備したガントリートラック型、パネルバン型、ポンツーンブリッジの展開に使用されるブリッジ・エレクター型、サーチライト搭載型など、いくつかの派生型が開発されている。

"モンティ"の愛称で知られるイギリス軍の指揮官モントゴメリー将軍は、第二次世界大戦中、レイランド レトリバーのパネルバン型を自身の指揮車両として使用していた。この車両は(非公式に)、"モンティーズキャラバン"(Monty's Caravan)と呼ばれ、現在もイギリスのダックスフォード帝国戦争博物館に展示されている。

また、レイランド Type-C "Beaver-Eel" と呼ばれる、レイランド レトリバーを改造した装甲車が開発されている。この車両はキャブ部分まで完全に装甲板で覆われており、元車両の面影はほとんど無いが、前方にキャブ、後方に荷台があるという構造はトラック型と変わっていない。荷台部分には防盾を備えたイスパノ・スイザ HS.404 20mm機関砲、あるいはルイス軽機関銃が装備され、自走式対空砲として使用された。

使用国

出典

関連項目

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、レイランド レトリバーに関するカテゴリがあります。


「レイランド レトリバー」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「レイランド_レトリバー」の関連用語

レイランド_レトリバーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



レイランド_レトリバーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのレイランド レトリバー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS