フラー・ビルとは? わかりやすく解説

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フラー・ビル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/23 16:40 UTC 版)

座標: 北緯40度45分45秒 西経73度58分19秒 / 北緯40.762556度 西経73.971875度 / 40.762556; -73.971875

2009年撮影
エリー・ナーデルマンによる彫刻が施された三階分の高さのエントランス
フラービルという名前はフラットアイアンビルの建設当初の名前でもあった。

フラービル (Fuller Building) は、ニューヨーク市マンハッタンミッドタウンにある超高層ビルである。住所は東57丁目マジソン・アベニューの北東側の角の東57丁目41-45号である。

建設

フラービルはフラー建築会社 (en) がフラットアイアンビルから事務所を移転するために1929年に建てられた。高さは150mである。当時の風潮に乗って、建築家ウォーカー・アンド・ジレット (en) は多くのアール・デコ様式の特徴をビルの内装や外装に取り入れた。Christopher Grayがニューヨーク・タイムズに記したように、"このビルは1929年のジャズ隆盛時代に57丁目に芽生えた商業的な「粋」の証である。"[1]建築業者としてのフラー建設は国連ビル群、リーバ・ハウスおよびワシントンD.C.の最高裁判所ビルの建設を手がけていた[2]

アートギャラリー

フラービルはニューヨークの最も重要なギャラリーが入居していることで知られている。例えば、en:André Emmerichギャラリー(閉鎖済み)、Robert Millerギャラリー(移転済み)、en:Charles Egan Gallery(閉鎖済み)、David McKeeギャラリー(移転済み)、David Findlay Jr.ギャラリー、Katharina Rich Perlowギャラリー、en:Zabriskie Gallery, Andrew Crispoギャラリー(閉鎖済み)、および先駆的なピエール・マティス・ギャラリー(閉鎖済み)などである。幾つかのギャラリーは移転または閉鎖しているが、多くの新しいギャラリーが代わりに入ってきている。例えば、Jason McCoyギャラリー(11階)やWendtギャラリーなどがその場所を占めている。

脚注

  1. ^ Christopher Gray, "Streetscapes/Fuller Building; Art Deco Delight Seeks to Recapture Its Past Glory," The New York Times, June 11, 1995.
  2. ^ Gray, New York Times, ibid.
参考文献

外部リンク


フラットアイアンビルディング

(フラー・ビル から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/19 09:57 UTC 版)

フラットアイアンビル
概要
現状 完成
用途 オフィスビル
所在地 アメリカ合衆国
ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区5番街175号
座標 北緯40度44分28秒 西経73度59分23秒 / 北緯40.74111度 西経73.98972度 / 40.74111; -73.98972
完成 1902年
高さ
最上階 87m
技術的詳細
階数 22階
設計・建設
建築家 D.H. Burnham & Co.:
ダニエル・バーナム
Frederick Dinkelberg[1][2]
Flatiron Building
(1903)
ニューヨーク市における位置
座標 北緯40度44分28秒 西経73度59分23秒 / 北緯40.74111度 西経73.98972度 / 40.74111; -73.98972
建設 1902年
建築様式 ルネサンスリバイバル高層ビル
NRHP登録番号 79001603
指定・解除日
NRHP指定日 1979年11月20日[3]
NHL指定日 1989年6月29日
NYCL指定日: 1966年9月20日
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フラットアイアンビルディング (Flatiron Building) は、アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタン5番街にある、高層ビルである。フラービル (Fuller Building) とも呼ばれる[4]

概要

フラットアイアンビルは1902年に竣工し、現存するニューヨークのビルの中でも古い歴史を持つ。高さ87mの22階建てで、完成当時はニューヨークでも最も高い建築物のひとつだった。ちなみに、当時のニューヨークかつ世界で一番高いビルはパークロウビル であった。

(「フラットアイアンビルは完成当時高さ世界一だった」としばしば勘違いされるが、実際には、1899年に完成した119.2mのパークロウビルの方が高く、フラットアイアンビルは一度も世界一になったことはない。世界一高いビルの変遷も参照のこと。)

ビルディングは、三角形の珍しい形で建築様式も古く、人気が高い。最も細いところでは1メートル弱しかない。設計はダニエル・バーナムによる。ニューヨークで最も古い摩天楼と呼ばれることもある。

「フラットアイアン」という名前は、鋳鉄製の衣類用アイロンに似ていることに由来している。

所在地は、ニューヨーク市マンハッタン区5番街175号で、完成当時は14丁目より北では一番高いビルであった。このビルの場所は5番街、ブロードウェイおよび22丁目の三つの通りで囲まれた三角地帯となっており、23丁目が三角形の北の頂点を削っている。マジソンスクエアパークのすぐ南、en:Ladies' Mile Historic Districtの北端に位置している。

この特徴的なビルはニューヨークの象徴の一つとなり、ビル付近の一帯はフラットアイアン地区英語版と呼ばれるようになった[5]。このビルは1966年にニューヨーク市指定歴史建造物に指定され[6]、1979年にアメリカ合衆国国家歴史登録財に登録され[7]、1989年にはアメリカ合衆国国定歴史建造物に指定された[8][9]

ギャラリー

脚注

  1. ^ Morrone, Francis. "The Triangle in the Sky" Wall Street Journal (June 12, 2010)
  2. ^ Yardley, Jonathan. "Book review of 'Flatiron,' about a Manhattan landmark" Washington Post (June 27, 2010)
  3. ^ National Park Service (23 January 2007). "National Register Information System". National Register of Historic Places. National Park Service. 2020年10月12日閲覧
  4. ^ 57丁目フラー・ビルとは異なることに注意。
  5. ^ For its iconic status, see Koolhaus, Rem, Delirious New York: a retroactive manifesto (New York) 1978:72, and Goldberger, Paul, The Skyscraper (New York) 1981:38; both noted in this context in Zukowski and Saliga, 1984:79 note 3.
  6. ^ New York City Landmarks Preservation Commission; Dolkart, Andrew S.; Postal, Matthew A. (2009), Postal, Matthew A. (ed.), Guide to New York City Landmarks (4th ed.), New York: John Wiley & Sons, ISBN 978-0-470-28963-1, p.76
  7. ^ Pitts, Carolyn (1989年2月9日). “" Flatiron Building”. National Register of Historic Places Registration. National Park Service. 2012年1月10日閲覧。
  8. ^ Flatiron Building”. National Historic Landmark summary listing. National Park Service (2007年9月12日). 2012年1月10日閲覧。
  9. ^ Flatiron Building—Accompanying photos, exterior, from 1979”. National Register of Historic Places Inventory. National Park Service (1989年2月9日). 2012年1月10日閲覧。

外部リンク





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