フランソワ・フルニエ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/13 04:14 UTC 版)
生誕 | 1846年4月24日 ジュネーヴ州バルドネ |
---|---|
死没 | 1917年7月12日(71歳没) ジュネーヴ |
住居 | ジュネーブ |
国籍 | ![]() |
職業 | 印刷業? |
活動期間 | 1904 - 1917 |
配偶者 | あり |
補足 | |
A. Alisaffiは協力者
|
フランソワ・フルニエ(François Fournier、1846年4月24日 - 1917年7月12日[1])は、スイスの切手贋作製造者。自身を芸術品の制作者(仏: créateur d'« objets d'art »)・人民の友(仏: ami du peuple)であると考えていた[2]。
経歴
1846年4月24日、スイス連邦ジュネーヴ州バルドネのラ・クロア・ド・ロゾン(仏: La Croix-de-Rozon)に生まれる。フランス国籍を取得し、1870年から1871年の普仏戦争に従軍した[1]。
1904年、ジュネーヴに居を構える。この地でルイ=アンリ・メルシエ(仏: Louis-Henri Mercier、19世紀初期の贋作師)の倒産した事業を引き継ぎ、イタリアのベントゥリーニ(伊: Venturini)の協力を得て偽造切手の大量生産を開始する。1910年から1914年にかけて、雑誌『Fac-Simile』を刊行するが、実質的に彼が販売した偽造切手のカタログであった。彼は自身の作品が本物ではないという事実を隠さなかった[3]。
1927年、彼の未亡人は工房の設備と400kgの切手をジュネーブ郵趣協会(仏: l'Union philatélique de Genève)に売却した。残った切手は翌年、公証人の監視のもと焼却された[3]。
その他
本物と称して販売しようとしたのなら話は別だが、切手の贋作製造それ自体は違法ではない。顧客の中には、コレクションの空白を埋めるために贋作を購入できることを喜ぶ者もおり、フルニエは詐欺で起訴されたことはない[3]。
脚注
- ^ a b Tyler, Varro E. Philatelic Forgers: Their Lives and Works. London: Robson Lowe Ltd., 1976, pp. 14-15. ISBN 0-85397-052-1
- ^ Ragatz, Lowell., ed. The Fournier Album of Philatelic Forgeries: A Photographic Composite for Reference Purposes. Worthington, Ohio: Janet van den Berg, 1970, introduction.
- ^ a b c Roberto Lopez (2018). “François Fournier - un autre faussaire” (PDF). Rhône Philatélie. 2022年11月16日閲覧.
- フランソワ・フルニエのページへのリンク