フォーミデブル系とは? わかりやすく解説

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フォーミデブル系

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/11/12 04:28 UTC 版)

Dendrobium infundibulum
品種フォーミデブルの片親

フォーミデブル系とは、洋ランデンドロビウムに含まれる範疇の一つである。夏に白い大輪花を少数つける。品種の数は多くない。

概説

デンドロビウムには多数の原種と交配品種があり、それらは往々にいくつかの系統にまとめて語られる。特にノビル系とファレノプシス系(デンファレ系)が有名だが、フォーミデブル系もそのようなまとまりの一つである。名称はデンドロビウム・フォーミデブル Dendrobium Formidible という交配品種を元にしている。

細長い偽球茎の先端付近から、白い大輪花を少数だけつけるのが特徴である。開花期は初夏から夏。これはその他の洋ランの開花が少ない時期に当たるため、それを埋める商品として重視される。

特徴

D. formosum
フォーミデブルのもう片親

偽球茎は細長く、高さ50cm前後。節ごとに葉をつけ、茎あたり数枚をつける。その茎の先端近くの節から花をつける。花は短い花茎に3輪くらいまで、一つの茎に数輪程度をつける。花は平らに開く大輪花で径10cmに達する(ノビル系で8cm程度)。萼はやや細く、側花弁はやや幅広く、唇弁は大きく広がって縁が波打つ。その形はややカトレアを思わせる[1]。花色は白で、唇弁の中央が黄色く色づくものもある。他の花色は、今のところはない。

なお、この系統の隠れた特徴として、茎に生えた毛がある。偽球茎に短く立った黒い毛がまばらに生えている。

種類

代表的な品種であるフォーミデブルは原種フォルモサム D, formosum とインフンディブルム D. infundibulum の交配品である。他に原種ではサンデレー D. sanderae やデアレイなども近縁であり、それらを使った交配品もこの範疇に含める。

利用

洋ランとして栽培される。デンドロビウムとしてはデンファレ系ほど低温に弱くない。ただしノビル系のように低温を経験させる必要もない。最低気温5℃程度までは耐えるが、10℃程度には保ってやる。

春に出た偽球茎は夏を越えて成熟し、翌年につぼみを持つ。開花期は初夏から夏で、花期は長く、2ヶ月も咲き続ける物もある。さわやかで涼しげな雰囲気があり、戸外で楽しむにも向く。また、開花期が開花する洋ランの種類が少ない時期に当たるので、ギフト用としても人気がある[2]

Dendrobium sanderae

出典

  1. ^ 岡田(2011)p.94
  2. ^ 岡田(2011)p.94

参考文献

  • 岡田弘、『咲かせ方がよくわかる はじめての洋ランの育て方』、(2011),主婦の友社
  • 土橋豊、『洋ラン図鑑』、(1993)、光村推古書院

フォーミデブル系

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 02:42 UTC 版)

デンドロビウム」の記事における「フォーミデブル系」の解説

デンドロビウム・フォルモーサムおよびその近縁種からの改良品種。ごく大輪カトレアのような花を先端少数つける。色は白系統。また、その年のをつけたバルブ開花するノビル系デンファレ系遅れて人気上がっている。

※この「フォーミデブル系」の解説は、「デンドロビウム」の解説の一部です。
「フォーミデブル系」を含む「デンドロビウム」の記事については、「デンドロビウム」の概要を参照ください。

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