フェミニスト図書館とは? わかりやすく解説

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フェミニスト図書館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/03 17:51 UTC 版)

フェミニスト図書館
フェミニスト図書館が入っているソジャーナ・トゥルース・コミュニティ・センター
イギリス
種別 専門図書館
創設 1975
所在地 ロンドン
座標 北緯51度28分40秒 西経0度04分24秒 / 北緯51.477839度 西経0.073382度 / 51.477839; -0.073382座標: 北緯51度28分40秒 西経0度04分24秒 / 北緯51.477839度 西経0.073382度 / 51.477839; -0.073382
収蔵情報
収蔵品種 図書、定期刊行物、パンフレット
収蔵数 図書 7500冊程度

定期刊行物 1500冊程度

ジン、バッジ、ポスター
ウェブサイト Feminist Library

フェミニスト図書館(フェミニストとしょかん、英語:Feminist Library)は 、図書パンフレット定期刊行物を含む、ロンドン及びより広いイギリスにおけるフェミニスト文学と社会運動に関する資料の特別なコレクション及びアーカイブである。2020年以降、図書館サウス・ロンドンサザーク区、ペッカムのソジャーナ・トゥルース・コミュニティ・センター内にある[1]

歴史

女性研究資料センター

図書館は、ウーマン・リブの歴史を確実に存続させるため、フォーセット図書館の未来を心配した女性たちによって1975年に女性研究資料センターとして設立された。設立者には、フェミニスト研究者であるダイアナ・レオナードやレオノーレ・ダヴィドフも含まれていた[2][3]

2003年の危機

ランベス区議会が建物の賃貸料を大幅に引き上げた2003年、図書館は財政危機に直面した[4]。その4年後の2007年、経営委員会は支援を集める最後の試みとして緊急会議を開いた[5]

未来のための図書館員

2010年1月、図書館はアワーズ・フォー・オールから資金援助を受けたと公表した[6]。図書館自体を資源として利用しながら、この援助を通してラディカルな司書を養成することを目指してボランティアを訓練しようとした。2010年3月、たくさんの応募者の中から15人のボランティアが選ばれ、2010年4月に図書館で働き始めた。訓練を受けた人のうちの1名は、匿名でその経験についてブログを執筆した[7]

開館時間は2013年から2014年までの間は長くなっていたが、依然としてボランティアが確保できるかどうかに左右されていた。2015年、図書館は40周年記念を祝った[8] 。2018年までは、火曜日から土曜日の午後または夕方に開館していた[9]

ソジャーナ・トゥルース・コミュニティ・センター、2020-現在

フェミニスト図書館は、2020年にペッカムのソジャーナ・トゥルース・コミュニティ・センター内に移された[10]

コレクション

図書館の内部

2010年現在、コレクションとして7,500冊の図書が収蔵されている。そのうち、約5,000冊はノンフィクション作品、2,500冊はフィクション作品である[11]。それに加えて、1,500冊ほどの定期刊行物も所蔵している[11]。コレクションは本棚85メートル分にわたる[11]。また、ビショップスゲート・インスティテュートに所蔵されている膨大な数のパンフレットもある[12]ジンやポスター、バッジなども所蔵している[13]

詩と小説

図書館にある詩集と小説の総数は、一つの政治運動に注目した特別なコレクションとしては珍しい量である。2007年に行われたアン・ウォルシュとのインタビューで図書館の経営委員会の一員であるジェイル・チェスターが説明したことによると、その理由は女性それぞれが確実に解放運動の一部分として代表されることを図書館が望んでいたからだという[14]

関連項目

脚注

  1. ^ FEMINIST LIBRARY AND INFORMATION CENTRE - Charity 1174735” (英語). prd-ds-register-of-charities.charitycommission.gov.uk. 2025年7月1日閲覧。
  2. ^ David, Miriam (2010年12月9日). “Diana Leonard obituary”. The Guardian www.theguardian.com. 2018年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年11月22日閲覧。
  3. ^ John, Angela V. (2014年11月6日). “Leonore Davidoff obituary”. The Guardian www.theguardian.com. 2014年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年11月22日閲覧。
  4. ^ Your Feminist Library Needs You!”. Londonist (2007年2月26日). 2010年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年6月26日閲覧。
  5. ^ LAST CHANCE TO SAVE YOUR FEMINIST LIBRARY (London)” (英語). The F-Word (2007年1月28日). 2025年5月1日閲覧。
  6. ^ Radical Librarianship Training”. Womeninlondon.org.uk (2010年1月27日). 2010年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年6月26日閲覧。
  7. ^ Adventures of a Radical Feminist Librarian”. Radicalfeministlibrarian.wordpress.com. 2011年7月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年6月26日閲覧。
  8. ^ Boland, Stephanie (2015年2月26日). ““She blinded me with library science”: why the Feminist Library is more vital than ever” (英語). New Statesman. 2024年9月11日閲覧。
  9. ^ The Feminist Library: Archiving our herstories since 1975 Archived 13 October 2009 at the Wayback Machine. feministlibrary.co.uk. Retrieved 31 May 2018
  10. ^ Newsdesk (2020年1月22日). “London Feminist Library to open new Peckham home after being saved from closure | SWLondoner” (英語). South West Londoner. 2024年9月11日閲覧。
  11. ^ a b c About the library”. The Feminist Library. 2010年7月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年6月26日閲覧。
  12. ^ Feminist Library Pamphlet Collection”. Bishopsgate Institute. 2011年7月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年6月26日閲覧。
  13. ^ Our collection – The Feminist Library” (英語). 2025年6月12日閲覧。
  14. ^ From Herstory to Ourstory: the Feminist Library”. Hagsharlotsheroines.com (2008年11月8日). 2012年3月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年6月26日閲覧。

外部リンク




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