フィリップ・フォン・ヴュルテンベルクとは? わかりやすく解説

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フィリップ・フォン・ヴュルテンベルク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/08 17:10 UTC 版)

フィリップ
Philipp
ヴュルテンベルク家

全名
称号 ヴュルテンベルク公
出生 (1838-07-30) 1838年7月30日
フランス王国ヌイイ=シュル=セーヌ
死去 (1917-10-11) 1917年10月11日(79歳没)
ドイツ帝国
ヴュルテンベルク王国シュトゥットガルト
配偶者 マリー・テレーゼ・フォン・エスターライヒ
子女
父親 アレクサンダー・フォン・ヴュルテンベルク
母親 マリー・ドルレアン
宗教 キリスト教カトリック
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フィリップ・アレクサンダー・マリア・エルンスト・フォン・ヴュルテンベルクPhilipp Alexander Maria Ernst von Württemberg, 1838年7月30日 - 1917年10月11日)は、ヴュルテンベルク王国の王族。ヴュルテンベルク公アレクサンダーとその妻でフランスルイ・フィリップの娘マリー・ドルレアンの一人息子。現在のヴュルテンベルク家の直接の始祖である。

生涯

母が死んだときフィリップはまだ生後6か月であり、母方の祖父母であるフランス王ルイ・フィリップ夫妻に引き取られて養育された。父アレクサンダーやヴュルテンベルク家の人々は皆プロテスタント信徒だったにもかかわらず、フィリップは母親と同じカトリック洗礼を受けた。フィリップの直系である現在のヴュルテンベルク家がカトリック信徒であるのは、この洗礼が理由である。

1848年、フランス王室が2月革命によってパリを追われると、フィリップはバイロイトのファンタイズィー宮殿deに住む父の元に引き取られた。若い頃、フィリップにはオーストリア皇后エリーザベトの一番下の妹であるバイエルン公女ゾフィーとの縁談があったが実現しなかった。1865年、フィリップはオーストリア大公アルブレヒトの娘マリー・テレーゼと結婚し、ウィーンに居を構えた。

ヴュルテンベルク王国では19世紀末までに、国王ヴィルヘルム2世に男子がないことが政治問題となっていた。他の分家にも王位継承権を有する王族男子がおらず、継承資格のある男系男子はフィリップとその息子だけであった。フィリップ自身はヴィルヘルム2世より10歳年上だったので、将来を見越した取り決めにより、フィリップの長男アルブレヒトが王位継承者に指名された。フィリップは1905年にウィーンの邸宅を売り払って、家族と一緒にシュトゥットガルトの宮殿に移った。

1917年に79歳で亡くなり、ルートヴィヒスブルクに埋葬された。1927年、息子のアルブレヒトはフィリップの遺骸をアルツハウゼンにあるザンクト・ミヒャエル城内教会に移している。

子女

妻マリー・テレーゼとの間に5人の子女をもうけた。長男と長女(肺結核で夭折)は双子である。

参考文献

  • Ilse Feller, Eberhard Fritz: Württemberg zur Königszeit. Die Fotografien des Herzogs Philipp von Württemberg (1838–1917). Theiss, Stuttgart 1990, ISBN 3-8062-0845-X

外部リンク

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