ファン・スコーテンの定理とは? わかりやすく解説

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ファン・スコーテンの定理

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/27 09:23 UTC 版)

ファン・スコーテンの定理(ファン・スコーテンのていり、: Van Schooten's theorem)とはオランダ数学者フランス・ファン・スコーテン英語版に由来して名づけられた、正三角形に関する定理である。

正三角形ABCとその外接円上の点PについてPA, PB, PCのうち最も長いものの長さは、他二つの長さの和と等しい。

この定理はトレミーの定理の系である。正三角形ABCの辺長を aPA, PB, PCのうち最も長い辺をPAとすれば、トレミーの定理によって次の式が成立する

一般化

正奇数角形

2n + 1角形A1A2...A2n + 1の外接円のA1A2n + 1上の点Pについて、

が成立する[1]

正五角形ABCDEの外接円の弧AE上の点Pについて、

が成立する[2][3][4]

一般の三角形

Bui Quang Tuanによる一般化を紹介する。ABCとその外接円上の点Pについて、PBC, CA, ABの距離をそれぞれda, db, dcとすれば、BC/da, CA/db, AB/dcのうち、最も長いものの長さは、そのほかの2つの長さの和と等しい[5]。 さらに、円内接多角形X1X2X3...Xnについて、その外接円の弧X1X2上の点Pを作る。このとき、Pと辺XiXi+1の距離をdiとすれば、

が成立する(Xn+1 = X1とする)。

出典

参考文献

  • Claudi Alsina; Roger B. Nelsen (2010). Charming Proofs: A Journey Into Elegant Mathematics. MAA. pp. 102–103. ISBN 9780883853481 
  • Doug French (2004). Teaching and Learning Geometry. Bloomsbury Publishing. pp. 62–64. ISBN 9780826434173 
  • Raymond Viglione (2016-4). “Proof Without Words: van Schooten′s Theorem”. Mathematics Magazine 89 (2):  132. 
  • Jozsef Sandor (2005). “On the Geometry of Equilateral Triangles”. Forum Geometricorum 5: 107–117. 

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