バングヌ・ジャイアント・ラットとは? わかりやすく解説

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バングヌ・ジャイアント・ラット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 05:58 UTC 版)

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Uromys vika
保全状況評価[1]
CRITICALLY ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 齧歯目 Rodentia
: ネズミ科 Muridae
亜科 : ネズミ亜科 Murinae
: オオハダカオネズミ属 Uromys
: U. vika
学名
Uromys vika Lavery & Judge, 2017[2]
英名
Vangunu giant rat[2]

Uromys vikaは、哺乳綱齧歯目ネズミ科オオハダカオネズミ属に分類される齧歯類。

分布

ソロモン諸島(Vangunu島)[2]

最終氷河期に陸続きとなっていたGatokae島やKolombangara島・New Georgia島といった他の島にも分布している可能性がある[2]

分類

種小名vikaは、Vangunu島で本種を指す呼称に由来する[2]

以前からニューギニア島やビスマルク諸島に分布するオオハダカオネズミ属の構成種が、ソロモン諸島にも分布する可能性が示唆されており、本種のものと思われる食痕などの痕跡も確認されていた[2]。一方で住民への聞き取り調査では高齢の人では区別できる人はいたものの、特に若い世代間ではナンヨウネズミ(ソロモン諸島ではkutuと呼称される)やドブネズミと区別されていないことが多く調査が難航した[2]。2015年に採取され模式標本となった個体は、伐採されたDillenia salomonensisの倒木の中から現れたが間もなく死亡した[2]。保存用の薬品がなかったため一度石で埋められたものの、約10日後に掘り起こされ分解された軟組織を除く頭蓋骨や一部の骨格・体毛が回収された[2]。2017年現在は模式標本となった個体以外は採集例がない[2]

人間との関係

分布が非常に限定的であるうえに、生息地での森林伐採が進められており影響が懸念されている[2]

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ Lavery, T.H. 2020. Uromys vika (amended version of 2019 assessment). The IUCN Red List of Threatened Species 2020: e.T120569706A166619764. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2020-1.RLTS.T120569706A166619764.en. Accessed on 06 April 2022.
  2. ^ a b c d e f g h i j k Tyrone H. Lavery, Hikuna Judge, "A new species of giant rat (Muridae, Uromys) from Vangunu, Solomon Islands," Journal of Mammalogy, Volume 98, Issue 6, American Society of Mammalogists, 2017, Pages 1518-1530.



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