バレエ・ブラン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/04 07:42 UTC 版)
バレエ・ブラン(仏: Ballet blanc)は、古典バレエにおいて女性ダンサーたちが白いコスチュームを着用して踊る作品及びその場面を指す用語である[1][2][3]。初出は1832年の『ラ・シルフィード』とされ、ロマン主義時代に作られた多くのリトグラフにバレエ・ブランの場面が残された[1]。バレエ・ブランの有名な例として、『ジゼル』第2幕、『白鳥の湖』第2幕と4幕(湖畔の場面)、『ラ・バヤデール』の『影の王国』などが挙げられる[1][3][4]。
注釈
- ^ 『白鳥の湖』蘇演時は、まず第2幕を1894年3月にイワーノフが振付上演した。さらに全幕の振付を1、3幕がプティパ、2、4幕がイワーノフが担当して1895年1月に上演している[8]。
- ^ 『レ・シルフィード』の初演時(1907年)は、ピアノを弾くショパンやポーランドの農村での結婚式が登場するディヴェルティスマン要素が強い作品で、1908年及び1909年の振付者自身による改訂で純粋なバレエ・ブラン風作品となった[9][10]。
出典
- ^ a b c d e f g 『オックスフォード バレエダンス辞典』、p.405
- ^ 『バレエ用語集』、p.103
- ^ a b c d e ひなたようこ. “基礎から学ぶバレエ用語集”. ESMELLIA. 2015年10月2日閲覧。
- ^ 『物語とみどころがわかる バレエの鑑賞入門』、pp.24-33.
- ^ 川路、p.107
- ^ a b 『オックスフォード バレエダンス辞典』、pp.235-236.
- ^ 『物語とみどころがわかる バレエの鑑賞入門』、pp.32-33.
- ^ 『オックスフォード バレエダンス辞典』、pp.377-379.
- ^ a b 『オックスフォード バレエダンス辞典』、pp.236-237.
- ^ a b 『物語とみどころがわかる バレエの鑑賞入門』、pp.72-73.
- ^ 『別冊ダンスマガジン バレエって、何?』p. 43.
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