バルニム10世 (ポメラニア公)とは? わかりやすく解説

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バルニム10世 (ポメラニア公)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/25 08:28 UTC 版)

バルニム10世
Barnim X.
ポメラニア公
在位 1569年 - 1603年

出生 (1549-02-15) 1549年2月15日
神聖ローマ帝国
ポメラニア公領ヴォルガスト
死去 (1603-09-01) 1603年9月1日(54歳没)
神聖ローマ帝国
ポメラニア公領シュチェチン[1]
埋葬 1603年10月18日
神聖ローマ帝国
ポメラニア公領、聖オットー教会
配偶者 アンナ・マリア・フォン・ブランデンブルク
家名 グリフ家
父親 ポメラニア公フィリップ1世
母親 マリア・フォン・ザクセン
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バルニム10世(Barnim X., 1549年2月15日 - 1603年9月1日)は、ポメラニア=リューゲンヴァルデ(ダルウォボ)公(在位:1569年 - 1600年)、ビトゥフおよびブクフ公(在位:1573年 - 1600年)、シュチェチン公(在位:1600年 - 1603年)。若公ポーランド語:Młodszy)、敬虔公(Pobożnym)などとよばれる。また、バルニム12世ともされる。

生涯

バルニム10世はポメラニア公フィリップ1世マリア・フォン・ザクセンの五男として生まれた。

1569年、公領の分割の際にリューゲンヴァルデ(ダルウォボ)を獲得した。それとともに、大叔父のバルニム9世が死去した際にブクフおよびビトゥフを継承することが保証され、1573年にバルニム9世が死去した際にこれらを継承した[2]

ポーランド王女アンナとの結婚が交渉されたこともあったが、ドラヒム城において王室長官スタニスワフ・センジヴォイ・チャルンコフスキとの間で行われたこの交渉は成功しなかった[3][4]。この交渉にはポメラニア公に対する領土割譲の要求も含まれていた。アンナは、相続人なくポメラニア公が亡くなった場合には、寡婦財産が全額支払われるまで、チュウフフ、ドラヒム、ピワ、プツク、トゥホラ、ウイスコ、ヴァウェツキを相続することになっていた[4]。ポーランド側は、領土割譲を除いて40万ポーランドズウォティの寡婦財産を提示した[3]。結局、バルニムは1581年10月3日にアンスバッハでブランデンブルク選帝侯ヨハン・ゲオルクザビーナ・フォン・ブランデンブルク=アンスバッハの娘アンナ・マリアと婚約した。同年10月8日に2人はベルリン近郊のケルンで結婚式を挙げ、アンナ・マリアは翌年2月にポメラニアに到着した[4]

1600年、バルニムは兄ヨハン・フリードリヒの死後にシュチェチンを継承した[3]。バルニムは1603年9月1日に跡継ぎを残さずに亡くなり、1603年10月18日に聖オットー教会に埋葬された。弟カジミール7世が短期間 (数週間)公領の統治を引き継いだ[1]

脚注

  1. ^ a b Rymar 2005, pp. 457–458.
  2. ^ Rymar 2005, p. 457.
  3. ^ a b c Kozłowski & Podralski 1985, p. 55.
  4. ^ a b c Rymar 2005, p. 458.

参考文献

先代
(分割)
ポメラニア=リューゲンヴァルデ公
1569年 - 1600年
次代
カジミール7世
先代
ヨハン・フリードリヒ
ポメラニア=シュチェチン公
1600年 - 1603年
次代
カジミール7世



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