ハイゼンベルク描像
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/21 14:07 UTC 版)
ハイゼンベルク描像(はいぜんべるくびょうぞう、英: Heisenberg picture)またはハイゼンベルク表示(はいぜんべるくひょうじ、英: Heisenberg representation)は、物理学において量子力学を定式化するにあたり、演算子(可観測量やその他)が時間発展し、状態ベクトルは時間に依存しないとする理論形式のこと。状態ベクトルが時間発展し、演算子が時間に依存しないシュレーディンガー描像とは等価の結果を与える。
ハイゼンベルク力学とも呼ばれる行列力学は、時間発展にはハイゼンベルク描像を採用し、適当な基底を選んで演算子を行列表示したものに相当する。
相対論的な場の量子論では、ハイゼンベルク描像を採用するのが普通である[1]。
数学的内容
ハイゼンベルク描像を採用する量子力学では、状態ベクトル |ψ⟩ は時間発展せず、可観測量 (t) が下に示すハイゼンベルクの運動方程式に従い、時間発展する。
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