トマス・ステュアート_(第2代アンガス伯爵)とは? わかりやすく解説

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トマス・ステュアート (第2代アンガス伯爵)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/09 06:28 UTC 版)

トマス・ステュアート
Thomas Stewart
第2代アンガス伯
在位 1331年 - 1361年

出生 1331年ごろ
死去 1361年
ダンバートン城
配偶者 マーガレット・シンクレア
子女 マーガレット
エリザベス
家名 ステュアート家
父親 初代アンガス伯ジョン・ステュアート
母親 マーガレット・ド・アバーネシー
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第2代アンガス伯爵英語版トマス・ステュアートThomas Stewart, 2nd Earl of Angus1331年ころ - 1361年)は、中世スコットランド王国貴族

生涯

トマス・ステュアートは、ジョン・ステュアート・オブ・ボンキル英語版とマーガレット・ド・アバーネシー(Margaret de Abernethy)の息子である。初代アンガス伯であった父が亡くなったとき、トマスはまだ幼児であったが、父が遺したベリックシャー英語版アバーネシー英語版およびアンガスの所領と爵位を相続した。

1353年、トマスはロスリン英語版のウィリアム・ド・サン・クレール(William de St Clair)の娘、マーガレット・シンクレア(Margaret Sinclair)と結婚した。義父にあたるサン・クレールは、既に1330年スコットランド王ロバートの心臓を聖地へ運ぼうとしたダグラス卿英語版とともに、テバの戦い英語版で戦死していた。この結婚への承認を求める請願は、フランス王ジャン2世の介添えを得て聖座に送られているが、これは若きアンガス伯トマスがフランスの宮廷に身を置いていたことがあったことを示唆している[1]

1355年ベリック攻城戦に加わったアンガス伯は、ネヴィルズ・クロスの戦い以来10年間囚われの身であったスコットランド王デイヴィッド2世の解放交渉にあたった貴族たちのひとりとなった[1]1350年代のいずれかの時点で、ステュアートはスコットランド式部長官(Great Chamberlain of Scotland)に任じられたが、1359年までのいずれかの時点でこの職を辞し、ウォルター・ド・ビガー(Walter de Biggar)が後任となった[2]

アンガス伯爵は、1360年にソートラ(Soutra)で起きた、デイヴィッド2世の妾キャサリン・モーティマー(Catherine Mortimer)殺害の陰謀に関わったひとりと見なされ、拘束された。ダンバートン城に投獄されていた間に、腺ペストに倒れ、没した[1]

妻子

トマス・ステュアートは、マーガレット・シンクレアとの間に2人の娘をもうけた。

  • マーガレット英語版 - アンガス女伯。初代アンガス伯ジョージ・ダグラス英語版の母。
  • エリザベス - キャゾー(Cadzow:現在のハミルトン英語版)のジョン・フィッツ・ウォルター(John fitz Walter)に嫁ぎ、ハディントン伯家の先祖となった。

出典・脚注

  1. ^ a b c Scots Peerage.Vol I, p.170
  2. ^ Maxwell.Vol II.p.3

参考文献

  • Balfour Paul, James (1904). The Scots Peerage. Vol.I. Edinburgh 
  • Maxwell, Herbert (1902). A History of the House of Douglas. II Vols. London 
スコットランドの爵位
先代
ジョン・ステュアート
アンガス伯爵英語版
1331年 - 1361年
次代
マーガレット・ステュアート英語版



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