ティボー2世 (ロレーヌ公)とは? わかりやすく解説

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ティボー2世 (ロレーヌ公)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/26 07:31 UTC 版)

ティボー2世
Thiébaud II
ロレーヌ公
ティボー2世のシール
在位 1303年 - 1312年

出生 1263年
死去 1312年5月13日
埋葬 ロレーヌ公国、モンセル=レ=リュネヴィル、ボープレ修道院
配偶者 イザベル・ド・ルミニー
子女 本文参照
家名 シャトノワ家
父親 ロレーヌ公フェリー3世
母親 マルグリット・ド・シャンパーニュ
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ティボー2世フランス語:Thiébaud II, 1263年 - 1312年5月13日)は、ロレーヌ公(在位:1303年 - 1312年)。ロレーヌ公フェリー3世と、ナバラ王テオバルド1世の娘マルグリットの間の息子。

生涯

1298年、シュパイアー近郊で起こったゲルハイムの戦いに参加し、ドイツ王アドルフ・フォン・ナッサウがライバルであるハプスブルク家アルブレヒト1世と戦って戦死した[1]。ティボーは、一族が常に正統な皇帝(アドルフが目指していた)を支持してきたにもかかわらず、アルブレヒト1世を支持した[1]

1302年、ティボーとその息子フェリー[2]コルトレイクで行われた金拍車の戦いにおいてフランス王フィリップ4世を支援し、フラマン軍がアルトワ伯ロベール2世率いるフランス騎士を破った[1]。ティボーは1304年のモン=アン=ペヴェルの戦いにも参加し、フランス王が自ら軍を率いたが、勝敗は決まらなかった[3]。ティボーはブラバント公ジャン2世サヴォイア伯アメデーオ5世とともにフランドルとの和平交渉のために派遣された。

1305年、ティボーはリヨンで教皇クレメンス5世戴冠式に出席した。クレメンス5世は聖職者に10分の1の税を課し、その徴収をロレーヌ公に求めた。ティボーはメス司教ルノー・ド・バルの反対にあったが上首尾に終わった。

結婚と子女

1270年4月にロレーヌ公ティボー2世とイザベル・ド・ルミニーの結婚契約が署名された。1278年5月23日、ティボー2世はルミニー領主ユーグとフィリピーヌ・ドゥッシュの娘でルミニーの女子相続人イザベル(1263年 - 1326年)と結婚した。2人の間には以下の子女が生まれた。

  • フェリー4世(1282年 - 1329年)[2] - ロレーヌ公
  • マチュー(1330年頃没) - ダルネ、ボーヴ、ブランヴィルおよびフロレンヌの領主。マティルド・ド・フランドルと結婚。
  • ユーグ(1337年3月20日以降没) - ルミニー、マルティニーおよびオーバントンの領主
  • マリー(1344年以降没) - 1324年にフェール=アン=タルドゥノワ領主ギー・ド・シャティヨン(1362年没、ポルシャン伯ゴーシェ1世の息子)と結婚
  • マルグリット(1348年没) - 1311年ごろにゼーラント伯ギー・ド・ダンピエールと結婚、1313年にローン伯およびシニー伯ルートヴィヒ5世と結婚
  • イザベル(1353年没) - ピエルポン領主エラール・ド・バル(1337年没、バル伯ティボー2世の息子)と結婚
  • フィリピーヌ - 修道女

脚注

  1. ^ a b c Bogdan 2013, p. 53.
  2. ^ a b Verbruggen 2001, p. 68.
  3. ^ Bogdan 2013, p. 54.

参考文献

  • Bogdan, Henry (2013) (French). La Lorraine des ducs. Perrin 
  • Verbruggen, J. F. (2001). DeVries, Kelly. ed. The Battle of the Golden Spurs (Courtrai, 11 July 1302): A Contribution to the History of Flander's War of Liberation, 1297-1305. Boydell Press 
先代
フェリー3世
ロレーヌ公
1303年 - 1312年
次代
フェリー4世



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