チェロソナタ第4番_(ベートーヴェン)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > チェロソナタ第4番_(ベートーヴェン)の意味・解説 

チェロソナタ第4番 (ベートーヴェン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/09 17:56 UTC 版)

チェロソナタ第4番(チェロソナタだいよんばん)ハ長調 作品102-1は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが作曲したチェロソナタ。作品102-2は第5番である。

概要

第4番と第5番の2つのチェロソナタは、共に1815年の春から夏にかけて、1か月の間隔をおいて立て続けに作曲された。第3番が作曲されて7年を経ていた。2つの作品は、チェリストヨーゼフ・リンケのために書かれたもので、リンケのチェロとマリ・フォン・エルーディ伯爵夫人の演奏するピアノを想定して作られた。初演も2人によって行なわれたといわれているが、初演に関する記録は残されていない。のちに2つの作品は、2回目の出版の際に伯爵夫人に献呈された。

第4番の自筆譜には「ピアノとチェロのための自由なソナタ」と記されており、一部では「幻想ソナタ」と呼ばれている。また、5曲のチェロソナタにおいてベートーヴェンの中期を代表する第3番の華麗さとは反対に、内省的な深みが加わり、瞑想性と幻想性などが、第3番とは異なった美の世界を作り上げている。小規模ながらも、内在する世界は広大である。

構成

演奏時間は約14分で、5曲のチェロソナタの中では最も短い。

第1楽章 Andante - Allegro vivace
アンダンテ(ハ長調、8分の6拍子)の序奏とアレグロ・ヴィヴァーチェ(イ短調、2分の2拍子)の主部で構成されている。主部はソナタ形式である。
第2楽章 Adagio - Tempo d'Andante - Allegro vivace
アダージョ(ハ長調、4分の4拍子)とテンポ・ダンダンテ(ハ長調、8分の6拍子)とアレグロ・ヴィヴァーチェ(ハ長調、4分の2拍子)て構成されており、アレグロ・ヴィヴァーチェはロンドに近いソナタ形式である。

第1楽章と第2楽章の間には、フェルマータの付いた1小節の休止があり、他は全て連続して演奏されることから、2楽章形式とみなされるが、5つの部分に分かれる「単一楽章」とする見方もある。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「チェロソナタ第4番_(ベートーヴェン)」の関連用語

チェロソナタ第4番_(ベートーヴェン)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



チェロソナタ第4番_(ベートーヴェン)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのチェロソナタ第4番 (ベートーヴェン) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS