タレットパンチプレスとは? わかりやすく解説

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タレットパンチプレス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/31 14:52 UTC 版)

アマダ製タレットパンチプレス

タレットパンチプレス英語: turret punch press)とは、プレス機械の一種。通称“タレパン”とも言われ、板金の打ち抜き加工によく用いられる。

形状の異なった多数の金型を円状または扇状の「タレット」とよばれる金型ホルダーに配置し、NC制御によって、任意の金型で材料(ワーク)の所定の位置に所定の打ち抜き、成形加工をおこなう。汎用金型を連続して打ち抜くこと(追い抜き、ニブリング)で、板金を任意の形状に打ち抜くことが可能。多品種少量生産に適する。

特徴

プレス位置は固定されており、板金材料がクランプされてX-Yテーブル上で移動することで加工場所を決定する。たいていの場合、定尺材5尺×10尺材(1524mm×3048mm)または4尺×8尺材(1219mm×2438mm)までの加工が考慮されているため、設置場所が広くなければならない。テーブル上には、板金の動きを円滑にするためにブラシやローラーが備えられている。

一旦金型をセットすると、摩耗するまでは基本的に手入れが不要である。また、機械の性質上、機械停止時にしか人手は介在できないため災害の危険性は少ない。金型はメーカーにより独自規格となっており、一部の特例を除いて互換性はない。

薄板の加工が自動で行える。反面、厚板の加工や深絞り加工は不向きである。成形加工は金型サイズに収まるレベルの加工に限られ、本格的な曲げ加工は別途、プレスブレーキなどを使用する必要がある。

NC制御プログラム作成のための専用のソフトウェアが必要となる(命令コマンドの手打ちは事実上不可能)。

打ち抜かれた製品は切り離されずに、材料の板金とミクロジョイントにて、つながった状態で排出される。別途、製品の切り離し作業が必要となる。

製造メーカー

主なタレットパンチプレスメーカー(順不同)

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