タイ国イスラーム銀行とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 組織・団体 > 企業・法人 > 企業・法人 > タイの銀行 > タイ国イスラーム銀行の意味・解説 

タイ国イスラーム銀行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/14 08:58 UTC 版)

タイ国イスラーム銀行(タイこくイスラームぎんこう、ธนาคารอิสลามแห่งประเทศไทย英語ではIslamic Bank of Thailand、略称はISBT)は、タイの半官半民のイスラム銀行。7万近くある株券の内、15%にあたる1万株近くが外国資本である。

歴史

タイのイスラーム銀行の歴史は1994年(仏暦2537年)、「インドネシア・マレーシア・タイ成長の三角地帯英語版」(Indonesia-Malaysia-Thailand : Growth Triangle) の協定にタイ政府がサインしたことに始まる。この協定ではムスリムの多い南部五県、(サトゥーン県ナラーティワート県ソンクラー県ヤラー県パッターニー県)にイスラム銀行を設置することを定めていた。これに基づいて1997年には、バンコク・メトロポリタン銀行 (BMB。現・タナチャート銀行タイ語版) がタイ南部で業務を開始したが、アジア通貨危機により計画は挫折した。

一方でタイ政府は2001年、クルンタイ銀行カシコン銀行と共同で南部五県にイスラム銀行を設置した。クルンタイ銀行は、イメージカラーの水色ではなく、緑色を基調にしたイスラム金融専門の支店を出していた。

2002年(仏暦2545年)、タクシン政権は議会で仏暦2545年タイ王国イスラム銀行法を可決した。これにより、政府が独自の銀行を設立した。これがタイ国イスラム銀行である。

タイ政府がイスラム銀行の設立を行った背景には、政府に深南部三県(パッターニー県、ヤラー県、ナラーティワート県の三県)における治安の不安定が同地域の開発を遅らせているという認識があり、これが設立を促したものと見られている。2003年12月15日、最初の支店がサトゥーン県に支店を開いた。

2005年(仏暦2548年)、クルンタイ銀行からイスラム金融部門『クルンタイ・シャリーア・サービス』を譲り受け統合。業績規模を拡大した。2013年には、スワンナプーム国際空港2階国内線到着ロビーに支店・外貨両替所の出店を許された。

非ムスリムの預金も許可されており、非ムスリムの間での人気も高い。

関連項目

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「タイ国イスラーム銀行」の関連用語

タイ国イスラーム銀行のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



タイ国イスラーム銀行のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのタイ国イスラーム銀行 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS