セント・ピーターズ・カレッジ (オックスフォード大学)とは？わかりやすく解説

セント・ピーターズ・カレッジ
セント・ピーターズ・カレッジ
	St Peter's College
	ニュー・イン・ホール通りから見たセント・ピーターズ・カレッジ
	紋章解説: 緑と銀のパー・ペイル。右側にはX形十字に配置された金の鍵2本に3つの塔を備えた石造の銀地に黒の城が重なる。左側には赤の十字に金の司教冠が重なり4羽の黒のマートリットがそれを挟む。全体を金の縁取りが囲む。
大学	オックスフォード大学
所在地	New Inn Hall Street
座標	座標: 北緯51度45分10秒西経1度15分39秒 / 北緯51.752762度西経1.260721度
ラテン語	Collegium Sancti Petri-le-Bailey
創設	1929年（1961年大学として正式に認可）
名の由来	ペトロ
旧名	セント・ピーターズ・ホール（1929年－1961年）
姉妹カレッジ	なし
マスター	ジュデイス・ブキャナン
在校者数	342人 (2011/2012)
大学院学生数	130人
ウェブサイト	www.spc.ox.ac.uk//
ボートクラブ	Boatclub

セント・ピーターズ・カレッジ（St Peter's College）は、オックスフォード大学を構成するカレッジ（英語版）の一つ。イギリス、オックスフォードのニュー・イン・ホール通りに所在する。少なくとも14世紀まで遡る中世からの歴史を有するホール2棟を擁する。今日のカレッジは、リヴァプール主教を務めたフランシス・ジェームズ・シャヴァスにより設立され、1929年にセント・ピーターズ・ホールとして開校した。1961年にセント・ピーターズ・カレッジとして正式な大学として認可を受ける。男子校として設立され、1979年以降共学となっている^[2]。

2019年時点におけるカレッジの運営基金の額は、4億9600万ポンド^[3]。

建物

セント・ピーターズ・カレッジには多様な建造物があり、その多くはカレッジそのものより古い。本カレッジは、大学生活に必要な施設の集合として、既存の建物を実際に取り入れて活用しているほか、学生寮用の建物を新たに建築している。

リントン・クワド

リントン・ハウスは、1797年に遡る歴史を持つジョージアン様式（英語版）の牧師館であったが、現在は、カレッジへのエントランス、守衛部屋、図書館として用いられている^[4]。

学生生活

ジュニア・コモン・ルーム（英語版）は学生が運営しており、一学年を通じた多彩な社交イベントを企画している。その内容は、バーンズ・ナイト（英語版）（ハギスと詩の朗読付き）といったものを祝うフォーマルなイベントから、早朝まで続く独創的なテーマのパーティなど多岐にわたる。学生自身が編集を行うアートマガジンを定期的に発行している数少ないカレッジの一つでもある。また、学生が運営するカレッジのバーもあり、特製のクロス・キーズ（十字の鍵）カクテルを提供している^[5]^[6]^[7]。

ギャラリー

守衛所、図書館として使用されているリントン・ハウス
ネオ・ジョージアン様式の学生寮区画

スポーツ

本カレッジには、ボート、クリケット、サッカー、テーブル・フットボール及びラグビーのチームがある。エクセター・カレッジ及びハートフォード・カレッジと運動場を共有しており、2つのクリケット用競技場・観客席、2つのラグビー・サッカー用グラウンド、ホッケー用グラウンド、テニスコート及びスカッシュコートがある^[8]。

鉄道機関車

1949年にイギリス国鉄が製造したグレート・ウェスタン鉄道6959形蒸気機関車no. 7900は、本カレッジの元の名前にちなんで「セント・ピーターズ・ホール」と名付けられた（略称なし）^[9]。現在は解体されているが、機関車に取り付けられていた真鍮製ネームプレートの一つが本カレッジに保管されている。