セプタードアイルとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > セプタードアイルの意味・解説 

セプタード・アイル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/07 06:56 UTC 版)

セプタード・アイル

セプタード・アイルは、バラの園芸品種の1つ。1996年イギリスで、デビッド・C.H.オースチンによって作出された[1][2]。流通名の「セプタード・アイル」は、シェークスピア戯曲リチャード2世』の中のセリフから採られた[1]

四季咲き・直立性のイングリッシュローズ[1]。交配種は、母・ワイフ・オブ・バス、父・ヘリテージ[1]。樹高0.9-1.2m、株張りは80cm[1][3][4]。淡いピンク色の中大輪の花を咲かせる[1][2][3]。数輪の房咲きである[2][5]。花径は約8-9cm[2][5]。咲き始めは抱え込むようなカップ咲きだが、次第に外弁が反り返り、カップ&ソーサ―型へ変化する[1][3][4]。花型の美しさはヘリテージ譲りで、定評がある[2]。花付きはとてもよいが、花もちは悪い[1][2]。満開になると、中心に雄蕊が見えるようになる[1][2][4]。春以降もよく咲き、秋の花も比較的多い[2]。花茎が強いので、花は上を向いて咲く[1][2]。花弁は雨でも傷みにくい[2]。強香種で、強いミルラの香りがするので好き嫌いが分かれる[3][2][4]。樹勢は強い[2]。耐病性があり、強健である[1]。ただし、耐病性を中程度と評価し、防除対策を勧める本もある[2]。一方で、無農薬栽培でもうどん粉病は出ず、黒点病は比較的出にくいと言う報告もある[6]。花枝はしなやかで、ほどよくたわむ[2]。シュートを伸ばせば、フェンスやオベリスク・アーチなどに誘引することもできる[2]。冬剪定で樹形を整えれば、ブッシュ仕立ても可能[2]。コンパクトな樹形なので、鉢植え栽培することもできる[5]。英国王立バラ会の「エドランド賞」を受賞した[1]

脚注

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l NHK出版 編『別冊NHK趣味の園芸 バラ大百科 選ぶ、育てる、咲かせる』日本放送出版協会、2006年4月20日、260頁。ISBN 978-4-14-645776-8 
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 河合伸志『美しく育てやすいバラ銘花図鑑』日本文芸社、2019年3月20日、97頁。 ISBN 978-4-537-21667-7 
  3. ^ a b c d 『はじめてのバラの育てかた』成美堂出版、2009年4月20日、129頁。 ISBN 978-4-415-30061-0 
  4. ^ a b c d 主婦の友社 編『バラ図鑑820』主婦の友社、2019年4月30日、24頁。 ISBN 978-4-07-433816-0 
  5. ^ a b c 浜崎雅子『失敗しないバラの育て方』西東社、2004年3月16日、78頁。 ISBN 4-7916-1000-8 
  6. ^ 梶浦道成・小竹幸子 編『オーガニック・ローズ358』築地書店、2012年5月25日、224頁。 ISBN 978-4-8067-1439-2 



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  セプタードアイルのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「セプタードアイル」の関連用語

1
10% |||||

セプタードアイルのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



セプタードアイルのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのセプタード・アイル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS