ストレッチ・フォーとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ストレッチ・フォーの意味・解説 

ストレッチ・フォー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/25 03:03 UTC 版)

バスケットボールにおける、ストレッチ・フォーStretch-Four)は、主にパワーフォワードの選手で、"ストレッチ"は、相手チームのディフェンスを外側に広げ攻撃スペースを作る役割を表す。コンボフォワードCombo Forward)と称されることもある。パワーフォワードは4番と呼ばれることもあることから、ストレッチ・フォーの呼び名が生まれた。ストレッチ・フォーは、1999–2000シーズン頃に、NBAの戦術として生み出されたものである[1][2]。プロバスケットボールでしばしば用いられるビトゥィーン(between)から派生した用語であるトゥィーナー英語版の内の一つ。

他には

などの複合ポジションがある。

プレースタイル

パワーフォワードは通常、バスケット近傍での身長と体躯の強さを活かしたプレーを担う場合が多いが、ストレッチ・フォーはサイズはパワーフォワードでもシューティング技術、特にスリーポイントフィールドゴールに長けた選手が務める。この場合、マッチアップしている相手チームのパワーフォワードがバスケット近傍を離れる必要が生じ、ディフェンスやリバウンドなどの本来担うべきプレーが難しくなる利点が生じる。

主なストレッチ・フォープレイヤー

NBAにおいてはクリーブランド・キャバリアーズケビン・ラブダラス・マーベリックスダーク・ノヴィツキーマイアミ・ヒートの2連覇に貢献したクリス・ボッシュサンアントニオ・スパーズマット・ボナーオーランド・マジックなどに所属したラシャード・ルイスらが代表的なストレッチ・フォーである。

ストレッチ・フォーは、NBAのみならず国際バスケットボールにおいても、3ポイントフィールドゴールの成功、ディフェンスのスペース拡大の要因から近年ますます重要なポジションとなっており、主力選手を充てがう場合も増えている。

記録

NBAスリーポイントフィールドゴールの成功本数が上位のパワーフォワードは以下のとおり。

選手 成功本数 成功率
ダーク・ノヴィツキー 1982 38.0%
ケビン・ラブ 1467 37.3%
アントワン・ウォーカー 1386 32.5%
ライアン・アンダーソン 1325 38.0%
アントワン・ジェイミソン 1163 34.6%
マーカス・モリス 1140 37.7%
ジェフ・グリーン 1089 33.9%
チャニング・フライ 1049 38.8%
マービン・ウィリアムズ 1046 36.1%
アル・ハリントン 977 35.2%
ウラジミール・ラドマノビッチ 971 37.8%
エルサン・イルヤソバ 883 36.7%
  • 2021-22シーズン終了時点
  • 太字は現役選手

脚注

  1. ^ Pattrick, Hayes (2013年3月13日). “The 'Stretch 4s' of the '90s speak on today's perimeter-oriented big men”. sbnation.com. VOX Media. 2014年11月5日閲覧。
  2. ^ Player Season Finder”. basketball-reference.com. Sports Reference LLC. 2014年11月5日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ストレッチ・フォー」の関連用語

ストレッチ・フォーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ストレッチ・フォーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのストレッチ・フォー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS