ジョン・ミッチェル (ミュージシャン)とは? わかりやすく解説

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ジョン・ミッチェル (ミュージシャン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/01 04:42 UTC 版)

ジョン・ミッチェル
John Mitchell
基本情報
生誕 (1973-06-21) 1973年6月21日(51歳)
出身地 アイルランド クレア県シャノン
ジャンル プログレッシブ・ロック[1]
職業 ミュージシャン、音楽プロデューサー、ソングライター
担当楽器 ギター、ボーカル、キーボード、ベース、ヴァイオリン
活動期間 1979年 -
共同作業者 イット・バイツアリーナフロスト*キノA、アーバン、ロンリー・ロボット
公式サイト johnmitchellhq.com

ジョン・ミッチェルJohn Mitchell1973年6月21日 - 、アイルランドクレア県シャノン生まれ)[2]は、歌手、ミュージシャン、ソングライター、音楽プロデューサーである。主にギターを演奏し、イット・バイツアリーナフロスト*キノA、アーバン、ロンリー・ロボット、エイジア[3]のメンバーを務めている。

略歴

ミッチェルは、1986年8月にプリンス・トラスト・コンサートでエリック・クラプトンがアルバム『オーガスト』からの曲「ミス・ユー」を演奏するのを観たときが、「ヴァイオリンを置いてギターを弾くことに決めた唯一の瞬間」だったと述べている[4]

ジェフ・ベックトレヴァー・ラビンデヴィッド・ギルモアなどのギタリストの影響を受けた[1]ミッチェルは、主として歌ってギターを演奏するのだが、それだけでなく複数の楽器を演奏するアーティストでもある。イギリスのプログレッシブ・ポップ・バンドであるイット・バイツにて現在、フロントマンとして活動していることで最もよく知られている(2006年にオリジナルの歌手にしてギタリストであるフランシス・ダナリーの後任となった)[5]。ミッチェルはまた、アリーナ、アーバン、キノフロスト*ジョン・ウェットン・バンドなど、他の多くのプログレッシブ・ロック・バンドでもギターを演奏している。2008年、ミッチェルはAにドラフトされ[6]、オリジナル・ベース奏者であるダン・カーターの代わりとしてベースを演奏し、2009年に行われた10日間のヘッドライナー・ツアーだけでなく、12月のワイルドハーツをサポートするイギリス・ツアーにも参加した。2012年、ミッチェルはマーティン・バレと彼のバンド「New Day」でツアーを行い、ジェスロ・タルの曲の多くでリード・ボーカルを歌った[7]

ミッチェルはまた、イギリスのレディングにあるレコーディング・スタジオである「Outhouse Studios」の音楽プロデューサーレコーディング・エンジニアでもあり、エンター・シカリユー・ミー・アット・シックス、ロワー・ザン・アトランティス、アーキテクツザ・ブラックアウト、キッズ・イン・グラス・ハウシズ、フューネラル・フォー・ア・フレンド、マイ・パッション、イグジット・テン、アイ・ディヴァイド、アイヴィーライズ、Anavae、タッチストーン、ユア・ディマイズ、You And What Armyなど、数多くのロック・バンドの音楽をレコーディングし、プロデュースした[8]

ミッチェルの最新の音楽プロジェクトは、2015年2月23日にアルバム『プリーズ・カム・ホーム』をリリースした、ロンリー・ロボットというソロ・プロジェクトである[9]。ピーター・コックス、スティーヴ・ホガース、ジェム・ゴドフリー、ニック・カーショウ、イギリスの俳優リー・イングルビーなど、多数のゲスト・アーティストが参加している。続くアルバム『ザ・ビッグ・ドリーム』が2017年4月にリリースされた[10]

ミッチェルは、プログレッシブ・ロック・アーティストに焦点を当てた独立系レコード・レーベルである「White Star Records」の共同所有者および共同創設者でもある[11]。ミッチェルは、2016年に「White Star Records」からソロ名義によるEP『The Nostalgia Factory』をリリースした。

2024年4月には、英国のプログレッシブ・ロックバンドエイジアに加入[3]

楽器

ミッチェルは主にコート・ギター (Cort Guitars)を使用し、ステージでは白と黒のG254、レコーディングではタバコG210と青/黒のG290を使用している。また、スタジオでは、アルバレツ・ヤイリ・アコースティックギターや、PRSクラシックを演奏している。ミッチェルのラック・セットアップは、マーシャルJMP1プリアンプと、ビンテージのコルグA3エフェクト・ユニットによって生成されるエフェクトで構成されている。この信号は、マーシャル・バルブステート80/80パワーアンプによって4 x 12マーシャル・キャブに増幅される。

ディスコグラフィ

アーバン

  • Neon (1999年)
  • Glitter (2003年)

アリーナ

  • 『ザ・クライ』 - The Cry (1997年) ※EP
  • Welcome to the Stage (1997年) ※ライブ
  • 『ザ・ヴィジター』 - The Visitor (1998年)
  • 『インモータル?』 - Immortal? (2000年)
  • 『ブレックファスト・イン・ピアリッツ』 - Breakfast in Biarritz (2001年) ※ライブ
  • 『コンテイジョン』 - Contagion (2003年)
  • Contagious (2003年) ※EP
  • Contagium (2003年) ※EP
  • 『ライヴ・アンド・ライフ』 - Live & Life (2004年) ※ライブ
  • 『ペパーズ・ゴースト』 - Pepper's Ghost (2005年)
  • 『ザ・セヴンス・ディグリー・オブ・セパレーション - 7次の隔たり』 - The Seventh Degree of Separation (2011年)
  • 『アリーナ・ライヴ 2011/12』 - Arena: Live (2013年) ※ライブ
  • The Unquiet Sky (2015年)
  • Arena: XX (2016年) ※ライブ
  • Double Vision (2018年)

キノ

  • 『ピクチャー』 - Picture (2005年)
  • 『カッティング・ルーム・フロア』 - Cutting Room Floor (2005年) ※コンピレーション
  • 『レディオ・ヴォルテール』 - Radio Voltaire (2018年)

フロスト*

  • 『ミリオンタウン』 - Milliontown (2006年)
  • 『エクスペリメンツ・イン・マス・アピール』 - Experiments in Mass Appeal (2008年)
  • Frost* Tour (2008年) ※ライブEP
  • FrostFest Live (2009年) ※ライブ
  • 『ザ・フィラデルフィア・エクスペリメント』 - The Philadelphia Experiment (2010年) ※ライブ
  • 『ザ・ロックフィールド・ファイルズ』 - The Rockfield Files (2013年) ※ライブ
  • 『フォーリング・サテライツ』 - Falling Satellites (2016年)
  • Others EP (2020年)
  • 『デイ・アンド・エイジ』 - Day and Age (2021年)
  • 『アイランド・ライヴ』 - Island Live (2023年) ※ライブ
  • 『ライフ・イン・ザ・ワイヤーズ』 - Life in the Wires (2024年)

ブラインド・イーゴ

  • Mirror (2007年)

ジョン・ウェットン

  • Amorata (2009年)

イット・バイツ

  • 『ホウェン・ザ・ライツ・ゴー・ダウン』 - When The Lights Go Down (2007年) ※ライブ
  • 『ザ・トール・シップス』 - The Tall Ships (2008年)
  • 『イッツ・ライヴ』 - This Is Japan (2010年) ※ライブ
  • Deutsches Live! (2010年) ※ライブ
  • 『マップ・オヴ・ザ・パスト』 - Map of the Past (2012年)

Gandalf's Fist

ロンリー・ロボット

  • 『プリーズ・カム・ホーム』 - Please Come Home (2015年)
  • 『ザ・ビッグ・ドリーム』 - The Big Dream (2017年)
  • 『アンダー・スターズ』 - Under Stars (2019年)
  • Feelings Are Good (2020年)
  • A Model Life (2022年)

ソロ

  • The Nostalgia Factory (2016年) ※EP

脚注

  1. ^ a b John Mitchell – It Bites – Interview Exclusive”. Uber Rock (2012年4月15日). 2019年9月30日閲覧。
  2. ^ “John Mitchell”. https://rateyourmusic.com/artist/john_mitchell_f2 2019年5月10日閲覧。 
  3. ^ a b エイジアが新ラインナップで再始動 ジェフ・ダウンズ+ジョン・ミッチェル+ヴァージル・ドナティ+ハリー・ウィットリー”. amass.jp (2024年4月24日). 2024年5月2日閲覧。
  4. ^ Astley-Brown, Michael (2017年4月26日). “10 questions for Lonely Robot's John Mitchell”. MusicRadar. 2019年9月30日閲覧。
  5. ^ Interview with John Mitchell (It Bites)"”. 2016年8月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月11日閲覧。
  6. ^ "A" vs The Wildhearts!, December 2008"”. 2009年1月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月2日閲覧。
  7. ^ Archived copy”. 2012年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年4月22日閲覧。
  8. ^ "Outhouse Studios client list"”. 2009年9月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年9月4日閲覧。
  9. ^ December 2014, Martin Kielty04. “John Mitchell confirms Lonely Robot debut”. Loudersound.com. 2020年3月26日閲覧。
  10. ^ “Lonely Robot announces second studio album ‘The Big Dream’ – John Mitchell”. (2017年2月15日). http://johnmitchellhq.com/lonely-robot-announces-second-studio-album-the-big-dream/ 2017年4月7日閲覧。 
  11. ^ “John Mitchell on the birth of White Star Records”. (2016年3月15日). http://teamrock.com/news/2016-03-15/john-mitchell-on-the-birth-of-white-star-records 2017年7月4日閲覧。 
  12. ^ [1]
  13. ^ GANDALF'S FIST - A Forest Of Fey (2014)”. Progarchives.com. 2020年3月26日閲覧。

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