ジョン・ケイシー_(数学者)とは? わかりやすく解説

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ジョン・ケイシー (数学者)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/24 15:01 UTC 版)

ジョン・ケイシー
John Casey
生誕 (1820-05-12) 1820年5月12日
アイルランドリムリック県キルベエニー英語版
死没 1891年1月3日(1891-01-03)(70歳没)
ダブリン
教育 ダブリン大学トリニティ・カレッジ
職業 幾何学者, 教師
雇用者 スティーブンス・グリーン
著名な実績 ケイシーの定理
  • ウィリアム・ケイシー(William Casey)(父)
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ジョン・ケイシー: John Casey (1820-05-12) 1820年5月12日1891年1月3日(1891-01-03) )は、アイルランド幾何学者。Caseyはケーシー、ケージー、ケイジーとも。主にケイシーの定理の功績で知られる。また、ユークリッド幾何学に斬新な証明と観点を与えて貢献した。ケイシーとエミール・ルモワーヌ三角形の近世幾何学の共同創設者とされる[1]

経歴

リムリック県キルベエニー英語版で生まれ、地元のミッチェルタウン英語版で教育を受けた。国家教育委員会に属する教師になって、キルケニーの中央モデルスクールの校長に就任した。その後の1858年、ダブリン大学トリニティ・カレッジに入学し、1861年に奨学生英語版 に選出された。1862年、B.A.を取得して卒業した。1862年から1873年の間はキングストン・スクール(Kingston School)で数学の修士の道に進んだ。1873-1881年は新設されたアリルランド・カトリック大学英語版の高等数学と数物理学の教授を、1881-1891年の間は後続校のダブリン大学ユニバーシティ・カレッジ数学講師を務めた[2]

受賞

1869年、ダブリン大学はケイシーに法学の博士の名誉学位を授与した。1875年6月には王立協会フェローに選出された[3]。 1880年王立アイルランド学会英語版の議会員になった。1878年、アカデミーはケイシーにカニングハム金メダル英語版を授与した[4]。ケイシーの功績はノルウェー政府などにも認知された。1884年、フランス数学会メンバーに選ばれ、1885年王立アイルランド大学英語版より、法学の博士の名誉学位を与えられた。

主な作品

邦訳書籍

  • 長沢亀之助 訳『平面三角法』攻玉社、1888年。NDLJP:828896 
  • 田中矢徳 訳『初等平面三角術』尚成堂、1892年。NDLJP:828723 
  • 佐之井愿甫 訳『初等平面三角法』中近堂、1893年。NDLJP:828726 
  • 熊沢鏡之介 訳『初等平面三角法』金港堂、1893年。NDLJP:828728 
  • 上野清 訳『けじー氏初等平面三角法講義録並例題解』開新堂、1893年。NDLJP:828614 
  • 原浜吉 訳『ケジー氏平面新三角法』積善館、1896年。NDLJP:828617 
  • 奥平浪太郎、大脇瑛之助 訳『初等平面三角法』金刺芳流堂、1897年。NDLJP:901930 
  • 山下安太郎、高橋三蔵 訳『幾何学続編』有朋堂、1909年。NDLJP:828521 

脚注

出典

  • Irish Monthly (1891), XIX, 106, 152
  • Proc. Royal Society (1891), XLIX, 30, p. xxiv.

参考文献

外部リンク




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