コサック歌曲とは? わかりやすく解説

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コサック歌曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/17 02:37 UTC 版)

コンスタンティン・マコフスキー作『ザポロージャ・コサック』(1884年)

コサック歌曲(コサックかきょく)は、コサックによって創作された民謡である。

ドニプロペトロウシク州のコサック歌曲
ウクライナ
参照 01194
地域 欧州・北米
登録史
登録年 2016 (第11th回)
一覧 緊急保護が必要な無形文化遺産
「ミクルホ・マクライ」 — 「オイ、ズ・ザ・ゴリ、ダ・シュチェ・イ・ズ・ザ・リマヌ」

ドニプロペトロウシク州のコサック歌曲Козацькі пісні Дніпропетровщини)は、ザポロージャ・コサックドニプロペトロウシク州で歌い継いできた歌曲であり、無形文化遺産として緊急保護が必要なものに指定されている。[1][2][3] コサック歌曲は伝統的に男性によって歌われてきた。[4] 現在では女性によって歌われることも多いが、男女混成のグループで歌われることはまれである。ユネスコのリストには、クリニツィア、ボフスラヴォチカ、ペルショツヴィトなどの合唱団が記載されている。[5][6]

無形文化遺産のリスト

2014年、ドニプロペトロウシク州において、コサック歌曲をユネスコ無形文化遺産リストに登録するためのイニシアチブグループが発足した。2016年11月28日、無形文化遺産保護委員会は、ドニプロペトロウシク州のコサック歌曲を緊急保護が必要な無形文化遺産リストに登録した。委員会によると、この地域のコサック共同体が歌うこれらの歌曲は、戦争の悲劇や兵士の個人的な経験をテーマにしており、過去との精神的なつながりを維持しつつ、娯楽性も備えている。[1]

研究

コサック歌曲の最初の記録集成は、1997年にバンドゥーラ奏者のヴィクトル・キリレンコによって出版された。2000年代初頭には、ドニプロ国立大学のスタッフによるドニプロペトロウシク州への調査隊が派遣され、さらに多くの民謡が記録された。[7]

「オイ、ナ・ホリ・タ・イ・ジェンツィ・ジュヌト」
日本語訳:『おお、山の上で刈り手が刈っている』
アムヴロシイ・ジュダーハ、1911年—1914年
「オイ、ティ、ディヴチノ、モヤ・ティ・ゾレ」
日本語訳:『おお、君は私の星だ、少女よ』
アムヴロシイ・ジュダーハ、1911年—1914年
「オイ、ビダ、ビダ、チャイツィ・ネボジ」
日本語訳:『おお、不幸、不幸、哀れなカモメの』
アムヴロシイ・ジュダーハ、1911年—1914年
「オイ、ウ・ポリ・モヒラ」
日本語訳:『おお、野にがある』
アムヴロシイ・ジュダーハ、1911年—1914年
「ウ・ディブロヴィ・チョルナ・ハルカ」
日本語訳:『樫の森に黒いコクマルガラスがいる』
アムヴロシイ・ジュダーハ、1911年—1914年
「オイ、ネ・スヴィティ、ミシャチェンコ」
日本語訳:『おお、輝かないで、よ』
アムヴロシイ・ジュダーハ、1911年—1914年
「ストフネ・ヴィテル・ヴィルニイ・ウ・ポリ」
日本語訳:『自由な風が野でうめく』
アムヴロシイ・ジュダーハ、1911年—1914年
「ヘイ、ネ・ディヴイテ、ドブリイ・リュディ」
日本語訳:『おや、驚かないで、善良な人々よ』
アムヴロシイ・ジュダーハ、1911年—1914年
「ザスヴィスタリ・コザチェンキ・ウ・ポコド・ズ・ポルノチ」
日本語訳:『コサックたちが真夜中の行進で口笛を吹いた』
アムヴロシイ・ジュダーハ、1911年—1914年
「ドブリイ・ヴェチル・トビ、ゼレナ・ディブロヴォ」
日本語訳:『緑の樫の森よ、君に良き夕べを』
アムヴロシイ・ジュダーハ、1911年—1914年

脚注

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