グナワ・ディフュージョンとは? わかりやすく解説

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グナワ・ディフュージョン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/29 17:57 UTC 版)

グナワ・ディフュージョン[1](Gnawa Diffusion)は、フランスグルノーブルに拠点を置く、フランスアルジェリアのグナワ音楽のバンドである[2]

グループのリード・シンガー、アマジグ(Amazigh タマージク語で「自由な人」の意)は、アルジェリアの作家で詩人のカテブ・ヤシーン(Kateb Yacine)の息子。グナワ人の音楽であるグナワ音楽の強い影響を受けている。バンドはレゲエとルーツ音楽を混合している点で注目されている。グナワ・ディフュージョンは、アルジェリアで大きな人気を誇り、モロッコやフランスその他の多くの国でもよく知られている。バンドの楽曲の歌詞は、アラビア語タマージク語フランス語、そして英語で書かれる。グナワ・ディフュージョンは、1993年のアルバム『Légitime différence』の発表を皮切りとして活動を開始した。

バンドのメンバー:

  • アマジグ・カテブ(Amazigh Kateb) - ボーカル、ギンブリ
  • ムハンマド・アブデッヌール(Mohamed Abdenour) - アルジェリアン・マンドール、バンジョー、カルカベ、コーラス
  • ピエール・ボネ(Pierre Bonnet) - ベース
  • フィリープ・ボネ(Philippe Bonnet) - ドラム
  • サラー・メグイバ(Salah Meguiba) - キーボード、オリエンタル・パーカッション、コーラス
  • ピエール・フジエ(Pierre Feugier) - ギター、コーラス、カルカベ
  • アブドゥル・アズィーズ・マイスール(Abdel Aziz Maysour)
  • アマル・シャウイ(Amar Chaoui) - パーカッション、コーラス

リード・シンガーによる歌詞は、しばしば論議を呼ぶ内容となっている。その主題は、アルジェリアの貧困や政府における汚職についての主張、世界規模の軍事行動や帝国主義の糾弾など多岐にわたる。このバンドには強力な政治的志向は確かにあるが、同時に民族自決と改善に焦点をあてた楽曲も書いている。

ディスコグラフィ

アルバム

  • Légitime différence (1993年)
  • Algeria (1997年、Melodie)
  • 『バベル・ウェド・キングストン』 - Bab El Oued Kingston (1999年、Musisoft)[3]
  • DZ Live (2002年、Next Musique)
  • 『スーク・システム』 - Souk System (2003年、Warner)
  • 『ファッキング・カウボーイズ』 - Fucking Cowboys (2007年、D'JAMAZ Production)
  • 『時代の棘』 - Shock El Hal (2012年)

脚注

  1. ^ グナワ・ディフュジオン」の表記もある。
  2. ^ Fashion Tribes, The Times.
  3. ^ Review, Allmusic

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