キリストの血を受ける聖フランチェスコとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > キリストの血を受ける聖フランチェスコの意味・解説 

キリストの血を受ける聖フランチェスコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 02:08 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
『キリストの血を受ける聖フランチェスコ』
イタリア語: Sangue di Cristo raccolto da san Francesco
英語: Saint Francis with the Blood of Christ
作者 カルロ・クリヴェッリ
製作年 1490-1495年ごろ
種類 板上にテンペラと金
寸法 20 cm × 16.3 cm (7.9 in × 6.4 in)
所蔵 ポルディ・ペッツォーリ美術館ミラノ

キリストの血を受ける聖フランチェスコ』(キリストのちをうけるせいフランチェスコ、伊: Sangue di Cristo raccolto da san Francesco, 英: Saint Francis with the Blood of Christ) は、カルロ・クリヴェッリにより1490-1495年ごろに制作されたテンペラと金による板絵である。右下に「OPUS CAROLI CRIVELLI VENETI/ MILES VSaint Francis with the Blood of ChirstERUS」と署名があり、裏側には紋章がある。現在、ミラノポルディ・ペッツォーリ美術館に所蔵されている[1]

絵画は、アッシジのフランチェスコ(彼の聖痕が見える)がキリスト鞭打ち受難に由来する柱、縄、酢に浸したスポンジの付いた棒を傍らに、杯でキリストの脇腹から流れる血を受けているところを表している。キリスト自身は十字架を持っており、十字架からは他の受難の道具(いばらの冠、鞭、釘)が下がっている。主題は絵画では珍しいもので、主にジョヴァンニ・ベッリーニの『贖い主の血』(ナショナルギャラリー、ロンドン[2]カルパッチョの『四天使の間のキリスト』(ウーディネ)などのヴェネト地方の作品に登場する。聖フランチェスコを主な登場人物としていることにより、クリヴェッリのテーマの扱いはジャコモ・デッラ・マルカのアイデアとは異なっており、未知の注文主によって提供された非常に稀で、個人的なアイデアを表している。

サイズはわずか20 cm x 16.3 cmで、おそらくフランシスコ会の修道士の私的な祈祷のためのものであり、絵画の注文主はわかっていない。カンヴァスを支えるヒンジの痕跡は、かつては蓋があったことを示唆しているが、最近の修復では、後に上塗りした下地から画家の署名が明らかになった。「MILES」という名称の使用は、画家がアラゴンのフェルディナンド2世によりその名称を与えられた1490年以降のものであることを意味している。

参考文献

  1. ^ (イタリア語) Pietro Zampetti, Carlo Crivelli, Nardini Editore, Firenze 1986
  2. ^ Catalogue page”. 2021年6月15日閲覧。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  キリストの血を受ける聖フランチェスコのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「キリストの血を受ける聖フランチェスコ」の関連用語

キリストの血を受ける聖フランチェスコのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



キリストの血を受ける聖フランチェスコのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのキリストの血を受ける聖フランチェスコ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS