オースティンの発話行為論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/30 07:22 UTC 版)
ジョン・L・オースティンは、言語表現が命令・依頼・約束などの機能を果たす側面に注目し、はじめて体系的な議論を行った。オースティンは「命じる」「誓う」のように、それを用いること自体で何らかの行為が実行される動詞を遂行動詞と呼び、遂行動詞の用いられていない文について隠れた遂行的機能を明らかにすることを遂行分析として定式化した。オースティンはまた、話すこと自体を発語行為、それによって行われる命令・約束などの行為を発語内行為、それによって間接的に引き起こされる行為を発語媒介行為として区別し、言語表現がもつ発話内行為を引き起こす力を指して発語内効力と呼んだ。
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