オンリー・ザ・ブレイブ_(映画)とは? わかりやすく解説

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オンリー・ザ・ブレイブ (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/30 02:02 UTC 版)

オンリー・ザ・ブレイブ
Only the Brave
監督 ジョセフ・コシンスキー
脚本 ケン・ノーラン英語版
エリック・ウォーレン・シンガー英語版
原作 ショーン・フリン
製作 ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ
マイケル・メンシェル
エリク・ハウサム
モリー・スミス
サッド・ラッキンビル
トレント・ラッキンビル
ドーン・オストロフ
ジェレミー・ステックラー
製作総指揮 エレン・H・シュワルツ
出演者 ジョシュ・ブローリン
マイルズ・テラー
ジェフ・ブリッジス
ジェームズ・バッジ・デール
テイラー・キッチュ
ジェニファー・コネリー
音楽 ジョセフ・トラパニーズ
撮影 クラウディオ・ミランダ
編集 ビリー・フォックス
製作会社 ブラック・レーベル・メディア
ディ・ボナヴェンチュラ・ピクチャーズ
配給 コロンビア ピクチャーズ
サミット・エンターテインメントライオンズゲート
ギャガ
公開 2017年10月20日
2018年6月22日[1][2]
上映時間 134分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $38,000,000[3]
興行収入 $18,343,983[3]
$25,754,775[3]
1.4億円[4]
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オンリー・ザ・ブレイブ』(Only the Brave)は、2017年アメリカ合衆国伝記映画。 監督はジョセフ・コシンスキー、出演はジョシュ・ブローリンマイルズ・テラーなど。

2013年にアメリカのアリゾナ州で発生した巨大山火事ヤーネルヒル火災」に立ち向かった精鋭消防部隊、グラナイト・マウンテン・ホットショッツ英語版の実話を基に描く。

ストーリー

2013年、米国の南西部は長期の干ばつに見舞われ、多数の山火事が発生していた。アリゾナ州プレスコット市、森林消防隊を率いるエリック・マーシュは誰よりも優秀だったが、隊は精鋭部隊(ホットショット)の資格を持たないタイプ2に属するため、火災に対して取れる行動が制限され、他のホットショット隊からも見下されていた。そんなエリックを、養老牧場を営む妻アマンダも心配していた。

一方、21歳のブレンダン・マクドノーは失業中なうえ薬物に溺れ、元ガールフレンドのナタリーが自分の子を妊娠していると聞き会いに行くが拒絶されてしまう。さらには窃盗で逮捕、母親からも勘当される。しかし実際に産まれた自分の娘を目にすると、そんな自堕落な人生を変えるべく、エリックの消防チームの門を叩く。ブレンダンを知る他の隊員が反対する中、エリックはブレンダンを採用する。

その頃エリックは、隊の活動が制限されるジレンマを解消すべく、森林防災長のデュエインに協力を仰ぐと、デュエインは市長を説得、さらに隊がホットショット認定のための審査を受けられるように取り付けてくれる。しかしその審査を兼ねた消火活動の現場で、エリックは監督官と意見が対立し口論をしてしまう。消火活動は成功したものの、監督官と揉めた事で合格は絶望と思われたが、結果は意外にも合格。隊は『グラニットマウンテンホットショット隊』と命名される。

そしてブレンダンは、当初は体力的にまるでついて行けなかったものの、厳しい訓練を重ね、他の隊員からイジられながら徐々にチームに馴染んでいった。当初はブレンダンを嫌い口論となったマックとも絆を築いていく。そして給料を得るたびにナタリーの家の玄関に食料や赤ん坊用品を届け続けると、その誠意が伝わり、ナタリーに迎え入れられる。

正式にホットショットとなった隊の活躍は目覚ましく、ある時は国の宝であり地元の誇りでもある樹齢2000年のネズの木を火災から守り、町のヒーローになる。しかしある時は炎に巻かれ死にかけ、ある時は蛇に噛まれて入院するブレンダンを心配した母親が、ナタリーと娘のためにもっと危険の少ない仕事を選ぶように提案。後日ブレンダンはエリックに、町の消防隊への異動を希望する。しかしエリックはこれに激怒し「前科や薬物使用歴があるお前を受け入れてくれるところはうち以外にない」と一蹴する。

翌日、ヤーネルの山でボヤが発生。しかし指令部に集まった頃にはその火はどんどんと大きくなっていた。現場に向かう途中、エリックはブレンダンに「自分を重ねてしまった」と前日のことを詫びるとともに、「薬物に戻らない限り、なんでも力になる」と告げる。隊は火災に対して迎え火で対応しようとするが、航空消防隊が謝ってその火を散水飛行艇で消化してしまう。エリックは場所を変えて対応しようと、ブレンダンを監視係に送り出すが、ブレンダンは火の急速な成長を伝えた後、激しい炎に囲まれてしまい、他の隊のジープに救助され命からがら避難する。

一方、エリックは待避所に向かう事を決意するが、炎は予想以上の猛スピードとド級の規模で巨大なストームセルに発達。エリック達は待避所に到着する前に炎に追いつかれてしまう。唯一の望みである散水飛行艇が来たが、煙に巻かれた現場は上空からでは隊員の姿が見えず、散水はされないまま通り過ぎてしまった。完全に逃げ場を失った隊員に残された選択は、防火テントに身を包み、炎が通過するまで神に祈って耐える以外になくなかった。いざと言う時用の防火テントだが、薄く軽い1枚のシートで、竜巻のような炎に耐えられるのか。

数時間後、火災は山のすべてを焼き尽くし鎮火していた。航空レスキュー部隊の隊員がヘリコプターで現場に到着。しかしそこには防火テントの残骸と、その下には装備や衣服、そして隊員の身体と思われる灰があるだけだった。全員、焼き尽くされてしまったのだ。

知らせを聞いた遺族たちは激しく動揺しながらも、「1人だけ生存者が居る」との情報に一縷の希望を抱き、中学校の体育館に集められる。そこに、隊と別行動を取った事で生き延びていたブレンダンが体育館を訪れる。しかしそれは、他の遺族からすれば「自分の家族は死んだ」と言う宣告だった。自分の姿に遺族たちが絶望し、次々に崩れ落ちるのを目の当たりにし、いたたまれず逃げ出すブレンダン。追いかけて来たアマンダに「自分が死ぬべきだった」と泣き崩れるが、アマンダは「貴方が無事で良かった。エリックもそう思ってる」と励ます。

3年後、ブレンダンは娘の手を引いて、あのネズの木を訪れる。そこには、森林火災と戦い、このネズの木を守ったヒーローである、エリックをはじめとしたグラニットマウンテンホットショット隊のメンバーの写真や十字架が手向けられていた。

キャスト

※括弧内は日本語吹替

森林消防隊「グラニットマウンテンホットショット」の指揮官。
自堕落な生活を送っていたが、娘の誕生を機に立ち直ろうと入隊した若者。愛称はドーナツ。
エリックの妻。
森林防災部のトップで、消防隊の創設者。隊の良き理解者で、何かと協力してくれる。
エリックの片腕的存在の隊長。
隊員。ブレンダンの薬物の過去を知っているため、当初はブレンダンを嫌う。
デュエインの妻。

評価

本作は批評家から好意的に評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには148件のレビューがあり、批評家支持率は87%、平均点は10点満点で7.1点となっている。

出典

外部リンク


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