エコー・パーク (小説)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/22 15:18 UTC 版)
エコーパーク(原題:Echo Park)は、アメリカのミステリー作家マイケルコネリーによる17番目の小説であり、ロサンゼルスの刑事ハリー・ボッシュを主人公とする12番目の小説である。 原著は2006年に、日本語版は2010年に出版された。ボッシュが13年前に担当して未解決だった女性失踪事件を、最近逮捕された連続殺人犯が自供すると聞き、ボッシュと相棒キズミン・ライダーはその真偽を探っていく[1]。
注釈
- ^ この現場を訪れたエドガーが「この場所には見覚えがある。何度も映画に出てくるだろ?」と発言するが[2]、実際ロバート・アルトマン監督の1973年版『ロング・グッドバイ』で、探偵フィリップ・マーロウが住んでいた場所として使われている[3]。
- ^ エコー・パークはロサンゼルス中心部にある地区で、ドジャースタジアムなどが存在する[4]。
- ^ ウェイツが過去に違法徘徊で逮捕されたという記録もあり、その際の答弁取引を扱った弁護士の名前にミッキー・ハラーと記録されている[5]。
- ^ ここでボッシュはマリー・ゲストの母親に自分の携帯電話番号 323-244-5631 を教えたと記されているが[6]、この電話番号は実在しており、電話すると「ハリー・ボッシュのボイスメール番号です。メッセージをどうぞ。」という音声が流れる[3]。なお、この電話番号はテレビドラマ化された『BOSCH/ボッシュ』のシーズン1 第3話の42分24秒付近でボッシュがレイナード・ウェイツの腕に自分の電話番号を書くシーンと、シーズン3 第8話の9分30秒付近でボッシュがハリウッド署の壁に貼られた刑事たちの電話番号一覧を眺めるシーンでも彼の電話番号として書かれている[7]。
- ^ ここで顧問弁護士の事務所のトップはセシル・ダブズであると書かれているが[8]、彼は同じ著者コナリーが前年に著した『リンカーン弁護士』にも容疑者の顧問弁護士として登場する[9]。
出典
- ^ “Echo Park (2006)”. Michael Connelly. 2022年4月17日閲覧。
- ^ マイクル・コナリー 古沢嘉通訳 (2010). エコー・パーク. 講談社文庫. p. 上巻14ページ
- ^ a b “Imagine if This Guy Really Existed” (英語). New York Times. 2022年4月17日閲覧。
- ^ “ロサンゼルスのダウンタウン周辺にあるユニークな街を観光しよう!”. skyticket. 2022年4月17日閲覧。
- ^ マイクル・コナリー 古沢嘉通訳 (2010). エコー・パーク. 講談社文庫. p. 上巻86ページ
- ^ マイクル・コナリー 古沢嘉通訳 (2010). エコー・パーク. 講談社文庫. p. 上巻112ページ
- ^ “S3E8 Bosch's cell phone number” (英語). reddit. 2022年4月17日閲覧。
- ^ マイクル・コナリー 古沢嘉通訳 (2010). エコー・パーク. 講談社文庫. p. 下巻103ページ
- ^ マイクル・コナリー 古沢嘉通訳 (2009). リンカーン弁護士. 講談社文庫
- ^ “Echo Park Video” (英語). Michal Connelly. 2022年4月17日閲覧。
- ^ “YouTube video sets stage for novel” (英語). Los Angeles Times. 2022年4月17日閲覧。
- ^ “BOSCH / ボッシュ シーズン1を観る”. Amazon. 2022年4月21日閲覧。
- 1 エコー・パーク (小説)とは
- 2 エコー・パーク (小説)の概要
- 3 受賞歴
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