アルファイア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/13 13:20 UTC 版)
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アルファイア(英: Alfaia)は、ブラジルの膜鳴楽器。動物の皮を張った木製の太鼓で、楽器本体の横に張られたロープによって張ったり緩めたりする[1]。
アルファイアの直径は通常40センチメートル(16インチ)から55センチメートル(22インチ)。その構造は、19世紀のアメリカやヨーロッパの軍用または野戦用の太鼓、そしてラテンアメリカの木製バスドラムに似ている。ドラムヘッドは大きな木製の輪で本体に固定され、独特の形状をした太い木製のドラムスティックで演奏される。利き手で使うスティックが、逆の手で使うスティックよりもわずかに大きい場合もある。
伝統的に肩に担いで演奏されるアルファイアは、打面をしっかりと叩くために、利き手ではない方のスティックを逆さにして持つという独特の奏法で演奏される。アルファイアは「ロープ・スルド」または「マラカトゥ・ドラム」とも呼ばれ、最も大きなものは「アルファイア・マルカンテス」と呼ばれる。中型のものは「アルファイア・メイオン」と呼ばれている。アルファイアは、スルドやキックドラムなどの他のバスドラムとは異なり、深く重厚な独特の音色を特徴としており、主にマラカトゥ、シランダ、ココ・デ・ローダといったブラジル北東部の民族音楽やダンスで使用されている。
脚注
- ^ Laurence Libin, ed. (2014). “Zabumba”. The Grove Dictionary of Musical Instruments (英語) (2nd ed.). ニューヨーク: オックスフォード大学出版局. ISBN 978-0-19-974339-1. OCLC 844074253. OL 28520286M. Wikidata Q124369427.
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