アスベストによる健康上のリスク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 09:34 UTC 版)
「アスベスト問題」の記事における「アスベストによる健康上のリスク」の解説
アスベストはWHOの付属機関IARCにより、発癌性がある(Group1)と勧告されている。アスベストは、肺線維症、肺癌の他、稀な腫瘍である悪性中皮腫の原因になるとされている。 500本/リットル濃度で存在する環境下で50年間労働することにより、肺がんのリスクが2倍になるとされる。また、非喫煙者アスベスト暴露で肺がんのリスク5倍、喫煙者アスベスト非暴露ならリスク11倍であるが、喫煙者アスベスト暴露でリスク54倍と喫煙による相乗作用も指摘されている。アスベストによる肺がんリスクより、喫煙による肺がんリスクの方が2倍も高いことから、アスベストによる肺がん認定を難しくさせている。
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