わんかしでんせつ

デジタル大辞泉

わんかし‐でんせつ【^×椀貸し伝説】

読み方：わんかしでんせつ

多数の膳や椀が必要なとき、塚・池・淵・洞穴などの前で頼むと貸してくれるという伝説。こわしたり、数をごまかしたりすると、以後貸してくれなくなるという。東北地方から九州まで広く分布している。

世界宗教用語大事典

わんかしでんせつ 【椀貸伝説】

塚・池・淵、または山陰の洞穴などで、頼めば膳や椀を貸してくれたが、ある時借りた人の不心得で貸してくれなくなったという伝説。九州から東北地方まで広く分布する。この伝説がある淵を膳椀淵と呼ぶ。貸し主は、そこの主であるという鬼・河童・狐・山姥だったりする。類似の伝説は中国やドイツ・フランス・イギリスなどにもある。