ひよこ (花札)とは? わかりやすく解説

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ひよこ (花札)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/15 22:57 UTC 版)

ひよこは、花札の遊戯の一つ。別名しょっしょともいう。

概要

  • 桐のカス札3枚を除いた45枚の札を用いて、親とビキの二人で競い、相手より先に手札を出しきり、先に3勝した方を勝者とする。競技の内容がポカに似ており、難易度が少し高いポカともいえる。
  • 他の花札の競技とは違い、使用札の数と月の関係が大幅に異なる。

競技の流れ

使用道具
花札45枚(桐のカス札3枚を除く)
上記の通り、他の競技とは花札の月が一部異なり、
  • 2月…梅 → 柳
  • 6月…牡丹 → 桐
  • 11月…柳 → 牡丹
  • 12月…桐 → 梅
に変更となる。それ以外の札の月は通常と同じ。6月の桐札は、カス札3枚を除いているため「桐に鳳凰」の一枚のみとなる。
必要人数
2人(親とビキのみ)

競技方法

  1. 互いに手札を6枚ずつ持つ。3枚ずつを2回に分けて配り、残りを山札とし、一重ねに伏せておく。
  2. 山札の一番上の札を1枚めくり、その札を台札(基準札)とする。この台札を基準に月上がりの札を出していく。月上がりの札の順番は
    松(1月)、柳(2月)、桜(3月)、藤(4月)、杜若(5月)、桐(6月)、萩(7月)、芒(8月)、菊(9月)、紅葉(10月)、牡丹(11月)梅(12月)
    の順序となる。また、梅(12月)から松(1月)へと続く。
  3. 競技は親から始まる。手札から、台札に続く札があれば出す。同月札は1枚に限定されるが、順序が連続する月札があれば、何枚でも一度に出せる。
  4. 最初の競技で、親が台札に続く札を持っていなければ、ビキに順番を回す。また、ビキも持っていない場合は、親が山札をめくり、それを新しい台札とする。
  5. 親が台札に続く札を出し、ビキの番になってビキが該当する札を持っていない場合は、親が山札をめくる。
  6. ビキが札を出して、次に親が出す札を持っていない場合、ビキが山札をめくる。先述の4.5.6.の場合、山札をめくったプレイヤーが、新たな台札に対して手札を出す。

この競技には、いくつかの取り決めが存在する。ゆえに、かなり複雑であるため、競技開始前にルールをある程度把握する必要がある。

その他のルール

化札(ばけふだ)
基準札の代用となる札。本項ではひよこの化札について説明する。
「桐に鳳凰」「梅のタン」「梅のカス」「梅に鴬」のみ山札からめくられた札に限定される。
化札 化札の性格
松に鶴 1月から10月までの札に
松のタン
柳に道風 2月から11月までの札に
柳のタン 2月から10月までの札に
桜のタン 1月から12月までの札に
桐に鳳凰
梅のタン
梅のカス(2枚)
1月の札に
(ただし、4枚とも山札からめくられた札に限られ、手札のときは化札とはならない。)
梅に鴬 1月から12月までの札に
(山札のめくり札に限られる)
一二つけ打ち
ポカと同じ定理で、台札が松(1月)の場合、通常は柳(2月)から出さなければならないが、手札に松と柳が2枚ともある場合は2枚一緒に出せる。
6月札
桐(6月)を化札の扱いとする。本競技において、桐(6月)は1枚しか使わないため。

以上の内容を繰り返し、先に手札を出しきったプレイヤーが1勝し、先に3勝したプレイヤーが勝者となる。

参考文献

  • 渡部小童 著 - 『花札を初めてやる人の本』(土屋書店

関連項目


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