智月
ちげつ
智月は、膳所滞在中の芭蕉の身辺について何くれと無く面倒を見た。芭蕉が湖南での生活を好んだのは彼女のような親身に支援してくれるサポーターの存在があったためと思われる。芭蕉が、智月を訪ねて詠んだ句「少将の尼の話や志賀の雪」がある。
智月宛書簡3(元禄3年9月10日)
智月宛書簡4(元禄4年1月19日)
智月宛書簡5 (元禄5年5月7日)
智月の代表作
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哥がるたにくき人かなほとゝぎす(『あら野』)
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見やるさえ旅人さむし石部山(『猿蓑』)
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ひる迄はさのみいそがず時鳥(『猿蓑』)
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麥藁の家してやらん雨蛙(『猿蓑』)
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やまつゝじ海に見よとや夕日影(『猿蓑』)
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稲の花これを佛の土産哉(『猿蓑』)
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やまざくらちるや小川の水車(『炭俵』)
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崎風はすぐれて涼し五位の聲(『炭俵』)
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ひるがほや雨降たらぬ花の貌(『炭俵』)
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御火焼の盆物とるな村がらす(『炭俵』)
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待春や氷にまじるちりあくた(『炭俵』)
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鶯に手もと休めむながしもと(『續猿蓑』)
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