淫行観音色薬師(そそりくわんのんいろやくし)
- 『俚言集覧』に「これ江戸の諺にて白銀町(観音)と茅場町(薬師)をいふとぞ」とあり。此縁日の夜、男女の逢引き多かりしに因る。端唄に曰く「月の八日はお薬師様よ、薬師参りの下向の道で、ちらと見初(みそ)めし大振袖よ、どふせ今宵(こよひ)はしのばにやならぬ」。「淫行」を「そそり」と訓することは、平賀源内の著『力婦伝』にもあり、「侠(きやん)たる彼淫行党(かのそそりてあひ)が、大根畠に豆の萌(もやし)がござると唄ひしは、此地開闢の比(ころ)の口調にして…」。
- 淫行観音色薬師。「俚言集覧」に「これ江戸の諺にて白銀町(観音)と茅場町(薬師)をいふとぞ」とあり。是等の縁日の夜は男女の逢引き多かりしによりこの名称出でたり。端歌に「月の八日はお薬師様よ、薬師参りの下向の道でちらと見初めし大振袖よ、どうせ今宵は忍ばにやならぬ」とあり。
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