加藤瑠璃子とは? わかりやすく解説

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加藤瑠璃子

加藤瑠璃子の俳句

くづれずにくづるるばかり冬薔薇
まぎれ込む風が残せし子蟷螂
まぶしくて白鳥のほか何も見えず
ゆつくりと日を溜めてゐる春田かな
テトラポッド底より梅雨の海上る
バイカルの辺にも墓あり灼けてをり
ヴィバルディの音を捉へてゐて野分
七夕の竹青々と羽後にをり
三角や凹凸の田に冬が来る
並びゐて別の春へと発つ列車
何か当り雪と思ふに間のありぬ
入りて身のひきしまりくる枯野かな
六地藏雛のやうな着物着て
冬の日や己を抱き猫眠る
冬空に躍りて鞭は騾馬を打つ
向きさまざま形さまざま吊し雛
夏の日を入れたる隠岐の海青き
夕焼けの海花火師と少し話す
大花野ときどき雲の影に入る
妥協せぬ猫の目どんぐりくれといふ
妻恋の一日雨の蟇のこゑ
子は夏の太陽の熱もちて寢る
少年は一人の枯野選びけり
山に雪身の内鷹の舞ひ始む
春コート巨船より去りひるがへり
春月に一本の杖残し逝く
枯れし地の果より来たる騾馬と人
梯梧咲くこの下にもある戦跡
死が待ちし蟷螂のこの静かな目
水色の勾玉にある春の色
流さるるときもたたかふあめんばう
流さるるものとは知らず流し雛
流氷の白さだけ海蒼深む
涅槃西風艦隊沖に来る幻影
淋しきときは淋しき色に蕎麦の花
灯に入りて大きくなりぬ春の雪
炎天の道ゆづらずに牛の群れ
登山靴秋の祭りの中を抜け
石垣より始まりゆきぬ冬の城
籾殻焼く遠山脈に雪のきて
総開帳の秩父路をゆく雨の中
芽落葉松まぼろしのごと木曽御嶽
菜の花の中にゐる菜の花をみて
虹立ちぬ真つ平らなるシベリアに
行く秋の錆色沈め五重塔
象の鼻ゆるやかな弧を春の空
貨物船荷を積み了へぬ冬の湾
陽の欠片あつめて冬日海へ落つ
雨降れば雨の中なる捨案山子
雪原をゆく一筋の風の影
 




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