うるわしの英国シリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/01 02:32 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動うるわしの英国シリーズ(うるわしのえいこくシリーズ)は、波津彬子による日本の漫画のシリーズ。
いずれの作品もイギリスを舞台としており、19世紀の英国社交界の優雅な生活や恋の駆け引きを描いた「コーネリアス・エヴァディーン」シリーズ、心霊現象を研究する「アシュリー教授」シリーズ、〈もうひとつの世界〉との繋がりを描いた幻想譚「空中楼閣の住人」シリーズのほか、遺産相続や怪奇現象を主題としたシリーズ外の作品が数編がある。
コーネリアス・エヴァディーンシリーズ
- 黄昏の雫(『プチフラワー』2001年9月号)
 - クレア嬢のお相手(『プチフラワー』2001年11月号)
 - 中国(チャイナ)の鳥(『月刊フラワーズ』2002年8月号)
 - 月の出をまって(『月刊フラワーズ』2002年12月号)
 - ヴィルヘルム・某日 その1(『月刊フラワーズ』2002年12月号)
 - 未亡人(ダウィジャー)のお気に入り(『月刊フラワーズ』2003年3月号)
 - 楽園の扉(『月刊フラワーズ』2003年6月号)
 - ヴィルヘルム・某日 その2(『月刊フラワーズ』2003年11月号)
 - ヴィルヘルム・某日 秘密の温室(『月刊フラワーズ』2005年2月号別冊ふろく)
 - 秘密のヴィルヘルム(『月刊フラワーズ』2005年5月号)
 - 花々のゆううつ(『月刊フラワーズ』2005年10月号)
 - ヴィルヘルム・某日 招かれざる客(『月刊フラワーズ』2005年10月号別冊ふろく)
 - ヴィルヘルム・某日 空想科学猫(キャット)(『月刊フラワーズ』2006年5月号別冊ふろく)
 - 5番目のコーネリアス(『月刊フラワーズ』2006年7月号)
 - 猫は誰にも言わない(『月刊フラワーズ』2006年11月号)
 - ヴィルヘルムの待ち人(『月刊フラワーズ』2007年7月号)
 - 扉をあける風(『月刊フラワーズ』2007年9月号)
 
登場人物
- コーネリアス・エヴァディーン
 - ダーリントン伯爵の子息、ウェストン子爵。機知に富み、容貌も美しいがまだ独身。「コーネリアス・エヴァディーン」は、一族の伝統的で名誉ある名で、同い年の親戚でさえ同じ名前が4人もおり、大変紛らわしいため、様々なあだ名で呼ばれ、主人公は同い年の中でも一番年下のため「5番目のコーネリアス」と呼ばれる。
 - しきりに結婚話をすすめられるアフタヌーンティーや社交パーティーは苦手。
 - クレア・リントン
 - 富豪の娘。お転婆で、婚約者候補を降霊会に誘うなど奇抜な言動をしては、母親やおばにたしなめられている。成金の父親が称号と格式を求め、クレアが貴族と結婚することを望んでいたが、愛のない結婚を拒み、ヴィルヘルムをコーネリアスに預け、世界を巡る旅へ出る。
 - ヴィルヘルム
 - ドイツに住むクレアのおじがクレアにくれた猫。クレアがエジプトなど諸国放浪の旅へ行ったため、彼女に頼まれ、コーネリアスが世話をすることになった。
 - バートラム
 - エヴァディーン家の有能な執事。
 - メイベル
 - エヴァディーン家のハウス・メイド。番外編「ヴィルヘルム・某日」の主人公。
 
空中楼閣の住人
『月刊フラワーズ』(小学館)にて2004年7月号から9月号まで連載された。マクラウドと妻の出会いを描いた続編「はるかな緑の国」が同誌2004年11月号から2005年1月号まで連載された。単行本は全1巻。
この世ではない〈もう一つの世界〉との繋がりを描いた作品。
登場人物
- ヴィクター・ベリズフォード
 - 爵位継承者。親戚をたらい回しにされた孤児。マクラウドに引き取られる。空想の中で遊ぶのが好きな少年。
 - アンブローズ・マクラウド
 - 貿易商。妻のたっての願いでヴィクターを引き取る。
 - バナール
 - マクラウド家のハウス・キーパー。広い館の雑事を一人で切り盛りする。家事が大好き。
 - マティルダ・リヴァーズ
 - マクラウドの親友の娘。生まれたばかりの子猫をヴィクターに譲る。
 - メルーディス
 - アンブローズの妻。事情により、年に3回しか会うことができない。
 
アシュリー教授シリーズ
『月刊フラワーズ』にて読み切りが2編掲載された。
- レディ・ダルリンプルの呪い(『月刊フラワーズ』2005年11月号)
 - Under the Rose(『月刊フラワーズ』2006年9月号)
 
登場人物
- クリストファー・アシュリー
 - 心霊科学の教授。霊の存在を証明したくて研究を続けている。
 - ノーマン・アシュリー
 - アシュリー教授の息子で助手。霊の姿を見ることができる。
 
シリーズ外 読み切り作品
- ローランドの遺産(『プチフラワー』2000年11月号・2001年1月号)
 - グレイ卿の幽霊(『アワーズガール』創刊号〈2000年〉)
 - 昼さがりの幻影(かげ)(『プチフラワー』2000年3月号)
 - 魔法意匠の庭(『月刊フラワーズ』2003年8月号・9月号)
 - お決まりの結末(『月刊フラワーズ』2004年1月号)
 - 夢を見るひと(『月刊フラワーズ』2007年3月号)
 - 花の記憶(『月刊フラワーズ』2007年5月号)
 
書誌情報
- 波津彬子 「うるわしの英国シリーズ」 小学館〈フラワーコミックス スペシャル〉 全5巻 
  
- 『月の出をまって』 2002年4月20日発行 2002年3月26日発売、ISBN 4-09-138781-0
 - 『中国の鳥』 2004年6月20日発行 2004年5月26日発売、ISBN 4-09-138782-9
 - 『空中楼閣の住人』 2005年4月20日発行 2005年3月25日発売、ISBN 4-09-138783-7
 - 『花々のゆううつ』 2007年1月20日発行 2006年12月21日発売、ISBN 4-09-130794-9
 - 『扉をあける風』 2007年10月31日発行 2007年10月26日発売、ISBN 978-4-09-131396-6
 
 
- 波津彬子 『猫は秘密の場所にいる』 小学館〈小学館文庫〉 全3巻 
  
- 2010年10月15日発売、ISBN 978-4-09-191318-0
 - 2010年11月13日発売、ISBN 978-4-09-191319-7
 - 2010年12月15日発売、ISBN 978-4-09-191320-3
 
 
所収
| タイトル | 単行本 | 文庫本 | 
|---|---|---|
| 黄昏の雫 | 第1巻 | 第1巻 | 
| クレア嬢のお相手 | 第1巻 | 第1巻 | 
| 中国の鳥 | 第2巻 | 第1巻 | 
| 月の出をまって | 第1巻 | 第1巻 | 
| ヴィルヘルム・某日 その1 | 第2巻 | 第1巻 | 
| 未亡人のお気に入り | 第2巻 | 第1巻 | 
| 楽園の扉 | 第2巻 | 第1巻 | 
| ヴィルヘルム・某日 その2 | 第2巻 | 第1巻 | 
| ヴィルヘルム・某日 秘密の温室 | 第4巻 | 第2巻 | 
| 秘密のヴィルヘルム | 第5巻 | 第2巻 | 
| 花々のゆううつ | 第4巻 | 第2巻 | 
| ヴィルヘルム・某日 招かれざる客 | 第4巻 | 第2巻 | 
| ヴィルヘルム・某日 空想科学猫 | 第4巻 | 第2巻 | 
| 5番目のコーネリアス | 第4巻 | 第1巻 | 
| 猫は誰にも言わない | 第5巻 | 第1巻 | 
| ヴィルヘルムの待ち人 | 第5巻 | 第2巻 | 
| 扉をあける風 | 第5巻 | 第2巻 | 
| タイトル | 単行本 | 文庫本 | 
|---|---|---|
| 昼さがりの幻影 | 第1巻 | 第2巻 | 
| グレイ卿の幽霊 | 第2巻 | 第1巻 | 
| ローランドの遺産 | 第1巻 | 第1巻 | 
| 魔法意匠の庭 | 第2巻 | 第3巻 | 
| お決まりの結末 | 第4巻 | 第3巻 | 
| 空中楼閣の住人 | 第3巻 | 第3巻 | 
| はるかな緑の国 | 第3巻 | 第3巻 | 
| レディ・ダルリンプルの呪い | 第4巻 | 第2巻 | 
| Under the Rose | 第4巻 | 第2巻 | 
| 夢を見るひと | 第5巻 | 第2巻 | 
| 花の記憶 | 第5巻 | 第3巻 | 
出典
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波津彬子 『猫は秘密の場所にいる』 第1巻 - 第3巻(#書誌情報参照)
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