SLAX SLAXの概要

SLAX

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/04 23:30 UTC 版)

 Slax
開発者 Tomas M
OSの系統 Linux
開発状況 開発中
ソースモデル オープンソース
最新安定版 15.0.1 / 2023年2月2日 (10か月前) (2023-02-02)
カーネル種別 モノリシックカーネル
既定のUI Fluxbox
ライセンス 数種
ウェブサイト www.slax.org
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概要

日本国内では、産業技術総合研究所が日本語化を行っているDebianベースのKNOPPIXが有名だが、SLAXはSlackwareのシンプルで素直な構成という特徴を活かして、シンプルさと軽快さに特徴がある。 KNOPPIXが色々な用途で使用できるように大量のアプリケーションが最初から用意されているため、現在ではCD-ROMに収まらないような巨大なサイズとなっているのに対し、SLAXはデスクトップOSとして必要十分なものにアプリケーションが限定されて用意されており、必要な機能を満たしながらコンパクトになっている。 さらに、多くのソフトウェアはモジュールとして配布されていて、簡単に追加が可能。

従来の1CD Linuxは、CD-ROMドライブの遅さから、遅いという印象を持たれることがあるが、このSLAXは起動時間や反応時間が短いことからCD-ROM起動ということを感じられないほどの軽快さが特徴である。

現在、開発が進められているバージョン6では、ファイルシステムに、以前より使用されていたUnionFSに代わり、Aufs(Another unionFS)が採用されるのに伴い、モジュールファイル周辺に大幅な変更(バージョン5.xで使われていた.moファイルが.lzmファイルに変更された)が加えられ、uselivemod/unuselivemod コマンドも activate/deactivate に変更された。ちなみに、バージョン6は従来のCD用のiso形式に加えてUSBメモリ用のtar形式でも配布されている。

また、現在、開発者のTomas Mは、KDE4.x.xとFluxBox1.x.xをデスクトップに採用したバージョン7に向けて作業しており、バージョン6は、安定したKDE3.5.8.を必要とする人のための、バージョン5とバージョン7の中間、ハイブリッドになる、としている。

Slax5はこれ以降メンテナンスしないと宣言されている。

種類

Slax5は公式に4バージョン存在する。

  • SLAX Standard Edition
    • 最もスタンダードなバージョン。
  • SLAX KillBill Edition
    • wineQemuなどを加え、Windowsのアプリケーションを動かせるようにしたもの。
  • SLAX Server Edition
    • サーバ用のモジュールを加えたもの。
  • SLAX Frodo Edition
    • 他のバージョンの基礎部分。X Window Systemなどは含まれていない。
  • SLAX Popcorn Edition
    • Xfceを採用し、115MBまで縮小したもの。

日本語化

日本語化については、

で、独自に行われている。

ライブCDの部屋版は、SLAXにアプリケーションを追加して汎用性を高める方向で特徴を出しており、slax-ja は、オリジナルのシンプルさを保ちながら日本語化を行っている。

slax-jaについては、Webからの無償ダウンロードだけではなく、埼玉のLinuxユーザーズグループである小江戸らぐ(日本語化作業者が主宰)から、コミックマーケットオープンソースカンファレンス Tokyoなどで、説明書を付けてDVDケース等にパッケージングしたものを有償で配布している。


  1. ^ Porteus (2010年11月14日). “Why choose Porteus ? – IT IS PORTABLE”. 2011年4月30日閲覧。
  2. ^ Ophcrack News”. 2014年9月18日閲覧。


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