SEVENTH HEAVEN (BUCK-TICKのアルバム)
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リリース
1987年11月21日にビクター音楽産業のInvitationレーベルから、LP、CD、CTの3形態でリリースされた。LPの初回限定盤はブックレット付のボックス仕様となっており、通常盤及びCD盤とは異なるジャケットの特製ボックスに封入された上にアートブックも付属されていた。
2002年9月19日には、ビクターエンタテインメントのHAPPY HOUSEレーベルから比留間整監修によるデジタルリマスター版がリリースされ、初回限定盤にはジャケットサイズのオリジナルステッカーが付属されたほか、ボーナス・トラックとして「SEXUAL INTERCOURSE (unreleased version)」および「…IN HEAVEN… 〜MOONLIGHT (Climax Together Live)」の2曲が追加収録された。
2007年9月5日には生産限定品として、ビクター所属時代のアルバム全12作品のデジタルリマスター版が紙ジャケット仕様でリリースされた[19][20]。同版には携帯サイズのロゴステッカー・シートが封入されたほか、全タイトルを一括購入すると先着で全タイトル収納ケースがプレゼントされるキャンペーンが行われた[19]。また、この再リリース盤のジャケットは、LPの初回盤ボックスと同じものが採用されている。
アートワーク
本作のアートワークはグラフィックデザイナーのサカグチケンが手掛けている。サカグチは本作のために企画書を作成し、アナログ盤のボックスセットやダブル版ジャケット、写真集を付属させるなどのアイデアを形状を含めて詳細に描いて提案したところ、スタッフ側から快諾されたために制作を手掛けることとなった[21]。当時のメンバーは多忙のためにアートワークに直接関与する時間がなかったのではないかとサカグチは推測しており、また休暇もほとんど取れずに髪を立てたまま就寝する生活だったのではないかとも推測している[21]。そのため、アートワークに関してはディレクターである田中純一との間で話し合いが行われ、その後ビクターのデザイン部の担当者との話し合いの後にコスト計算なども行った上で制作が行われていたとサカグチは述べている[21]。当時はレコード会社側もインパクトのある作品をリリースしてチャート上位を狙うという強い意志があったとサカグチは述べている[21]。
ツアー
本作を受けたコンサートツアーは、「SEVENTH HEAVEN TOUR」と題して1988年10月11日の戸田市文化会館公演から1989年1月19日、1月20日の日本武道館2日間連続公演まで、36都市全40公演が行われた[22]。同ツアー開始前の9月からおよそ1か月間は次作『TABOO』(1989年)のレコーディングが行われており、メンバーはロンドンにて初の日本国外レコーディングを行った後に本作を受けたツアーを開始するという状態となった[23]。すでに新曲をレコーディング済みであったが、本作収録曲を中心としたセットリストであったため、メンバーは新曲を披露できないことに対して欲求不満を覚えることとなった[23]。
ツアー最終日には初となる日本武道館公演を行い、ステージ後方には巨大な廃墟のオブジェが設置されていた[24]。1月19日の公演では櫻井は髪を逆立てた状態で登場したが、1月20日の公演では髪を下したままの状態で登場した[25]。1曲目には次作収録曲の「ICONOCLASM」が演奏され、2曲目には同じく次作収録曲の「TOKYO」が演奏された[24]。当日はツアーファイナルではあったが同ツアーの集大成的なものにはなっておらず、前日リリースされたばかりの次作収録曲を中心とした構成となっていた[24]。その後櫻井による「ようこそ。いらっしゃい。SEVENTH HEAVENへ」「じっくり、みんなと天国へ行って抱き合い、最後まで愛し合いましょう」というMCが行われた後、「PHYSICAL NEUROSE」「MISTY ZONE」「ROMANESQUE」が演奏され、心臓音の効果音が流された後に「EMBRYO」、続いて「HYPER LOVE」「VICTIMS OF LOVE」「SEXUAL×××××!」が演奏された[26]。櫻井による「ギターと歌だけで、ほんのちょっと、静かな夜を」というMCの後に「SILENT NIGHT」が演奏され、その後「ANGELIC CONVERSATION」「TABOO」と続けて演奏された[25]。1月19日は「TABOO」が最終曲となっていたが、1月20日には「TABOO」の後に「JUST ONE MORE KISS」が演奏された[25]。最後は櫻井による「最高の夜でした。またどこかで愛し合いましょう」というMCで当日は終演となった[25]。
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