LORD of VERMILION
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/06 09:17 UTC 版)
内容
ステージ
戦場は、敵味方で点対称になっており、各アルカナストーンや施設の位置や数、パーティー出撃場所も同様である。
ストーリーモードの場合、複数のシナリオ(ステージ)を選択でき、シナリオに勝利すれば、新たなシナリオが追加される。またストーリーモードを全シナリオ攻略した場合は難易度の高いハードモード、更にそれもクリアすると最高難易度のベリーハードが追加される。IIにおいて、前作のシナリオをプレイすることはできない。
プレイヤー側キャラクター
- プレイヤーキャラクター(主人公)
- 初回プレイ時に性別を選択する。同時に登録するプレイネームはプレイヤーのランキング表示用で、ゲーム内の主人公の名前(男性はニド、女性はリシア)は固定である。主人公は≪アルカナ≫を持つ為、契約した使い魔(プレイヤーが所持するカード)を召喚できる特殊能力がある兄妹という設定で、自身の職業は武器を使って戦う戦士と固定である。主人公自身も使い魔同様に戦闘に参加し、プレイスクリーンで操作するので、スターターパックには主人公を示すプレイヤーカードが入っている。従って、各プレイヤーはスターターパックを必ず1個は購入する必要がある。ただし、雑誌の付録等に付属していたプレイヤーカードを持っていた場合、その限りでは無い。主人公の種族(攻撃・弱点属性)や装備する武器(攻撃範囲・攻撃対象数・必殺技が変わる)・防具(重量によりHP・移動速度が変わる)は毎回選択し直せる。主人公の装備には、武器と、防具である頭部装備、胴部装備、盾の4種がある。武器には片手武器(片手剣等)と両手武器(杖・槍等)があり、片手武器を装備した場合のみ、盾が装備できる。重い防具は主人公のHPが上がるが、移動速度が落ちる。同じ装備で攻撃属性が違う物があるため、パーティーの使い魔の攻撃属性の不足を補う等の戦略が必要となる。
- また片手武器は単体攻撃を行い盾が装備できるが、両手武器は盾が装備できない代わりに複数・拡散攻撃が可能。
- 使い魔
- 7つの種族(IIでは5つの種族)の内1つに属し、それで弱点属性が定まる。攻撃属性・範囲や特殊技は、各使い魔カードそれぞれで固有である。主人公と同じ種族を登録した場合、能力値が上昇する。初期バージョンでは150種あり、ファンタジーでよくあるモンスターの他、ファイナルファンタジーシリーズに登場した物と同名で同様の能力を持つ物が含まれる。スターターパックに入っている使い魔カードの種類は固定。
- ドゥクス
- 主人公の育ての親であり武術の師でもある人物。ニドとリシアの幼い頃、2人の父親に仕えていた友人でもある。ゲーム上においてチュートリアルでの案内役を行ったり物語上で口数の少ない主人公の代わりに台詞を多く話す。
- その正体はストーリーモードの最終ステージにてゼウスによって生み出された機甲であり主人公の集めたアルカナを奪う命令をされていたが、主人公の亡き父親とのある約束を果たす為に命令を無視、謀反し最終的には主人公側に就く。
- 無料配布されているゲーム説明も書かれた小冊子ではゲーム説明人として登場するも、登場と同時に筐体を壊す・ヴォーパルバニーに蹴られる・スライムに取り込まれる・挙げ句の果てにはゲーム説明を聞いて貰おうと見事な土下座までする等、ゲーム内とは異なり完全なギャグキャラとなっている。なお、II及びRe:2のゲーム小冊子においても説明人をしている。
- サキュバス
- ゲームで排出される魔種の使い魔。ゲームでも初期から魔種を支える重要なカードであり特別なPRカードも製作された。雑誌アルカディアのLoVコーナーでもデフォルメの彼女が登場するなど、実質的なLoVのマスコット。IIになった際、当初は排出されずIIのゲーム説明書のマスコットも別のキャラクター(スターターパックに含まれているトリフィド)になったが、その後人気によりRカードとして復活しただけでなく、再度PRカード、さらにSPカードも製作された。
敵キャラクター
対戦モードでは敵プレイヤーと同じ条件で戦うので、各キャラクターのレベルや出てくる使い魔の種類しか差はない。
ストーリーモードでは、敵使い魔が強力なモンスターに置き換えられており、敵パーティー以外にも、敵の各アルカナストーンや施設に敵使い魔が配置されている場合がある。
また勝利条件が通常戦の場合とボス戦で異なり、通常戦なら上記のルールと同じ条件だが、ボス戦はボスに指定された敵使い魔を倒す事自体が勝利条件となっており敵側にはアルカナストーンなどは存在しない。制限時間以内に撃破出来なければたとえアルカナストーン残量が敵より多くても敗北扱いとなる。
種族
LORD of VERMILION
ここではおおまかに7つの種族について述べる。
- 超獣
- セイレーンやコカトリスといった、獣や獣人等の異形の姿を持つ種族。攻撃面に特化した種族であり、攻撃力が高く特殊技も攻撃的なものを所有する者が多い。また、殆どの使い魔が速度3、4と移動速度も速い。反面、防御力も全種族最低クラスであり、他の種族よりもアルカナ制圧能力も低い。スキル持ちも比較的少ない。また、バージョンアップによりユニークな戦闘特化の特殊技を持つ使い魔が増え、戦闘の強さにおいては全種族中トップクラスになったと言える。炎が弱点。
- 亜人
- ウィッチやバーサーカーといった、人類に最も近い種族で構成されている。能力的にはバランスが良いタイプであるが、移動速度が低く、稼動当初は亜人を中心にしたデッキは扱いが難しかったが、後に高水準のステータス、特殊技を持つカードが多く出た事で戦闘能力、アルカナストーン制圧力共に上昇した。炎が弱点。
- 神族
- オーディン、ペガサス等の神や天使で構成された種族。ただしネプチューンやポセイドン等、神話上の神でも海に関するものは一部海種に分類されている。特殊技の種類が豊富であり、移動速度が高い使い魔が多い。また稼動初期からは全体的な能力値がトップクラスである為、優秀な種族であるといえる。しかし優秀な攻撃力上昇能力を持つ使い魔がおらず、戦闘能力は全種族最低クラスであるが、それをダメージ系、妨害系の特殊技で補うことが可能。また自軍施設の封印と効果終了時の自身死滅と引き換えにATK、DEF、SPEEDを大幅に上昇させるアフロディーテが追加されたことで、一時的ながら圧倒的な攻撃力が出せるようになった。また神々への離反でヴァルキリープロファイルよりレナスやフレイ、新たなる胎動では黒神のクロ、煉獄からの誘いではスターオーシャンシリーズの隠しボスであるガブリエセレスタとイセリアクイーン、ファンタジーアースゼロからティファリスがゲスト使い魔として出たこともあって、魔種に並んで人気は高い。闇が弱点。
- 魔種
- バハムート、イフリート、サキュバスといった、魔神、悪魔で構成された種族。全種族において攻撃力の高さが最も高く、攻撃属性も幅広い。防御力は低めに設定されているがそれを補う能力を持つ使い魔が多く全体的な戦闘能力は高い。性能の良い使い魔が多く追加されていることもあり、優秀な種族であるといえる。更にファイナルファンタジーシリーズにおいて知名度の高いバハムートがいることや、ドラッグオンドラグーンのアンヘル等が追加されたこと等から、稼動初期から人気の種族である(Ver1.1神々への離反以降、使い魔の使用回数ランキングトップ3を魔種のサキュバス、メデューサ、マンティコアが独占していた)。撃が弱点。
- 海種
- リヴァイアサンやマーメイドといった、大海に住まうキャラで構成された種族。HPが高く能力も比較的バランスが良く、扱いやすい種族である。しかし、神々への離反によるカード追加では、全使い魔の中で最高クラスの防御力を持つテティスが出たものの、弱点である雷属性攻撃を持つ使い魔が多く追加されただけでなく、亜人や不死に追加されたアルカナスキル持ちのキャラがいないこともあり、不遇の扱いを受けていた。が、煉獄からの誘いでは他種族に多い強力な特殊技を持つ使い魔が登場。混沌への回帰では移動速度は遅いがリヴァイアサンやテティスに匹敵する高い戦闘能力を持つシヴァや神族のアフロディーテと同じ強力な特殊技を持つアクアナイトが追加されたことにより神々への離反の時に比べると大幅強化されている。雷が弱点。
- 機甲
- 太古から伝わる禁呪によって生を受けた、機械の体をもつ種族。防御力が高く、移動速度が遅い。また、アルカナストーン制圧が速くなるアルカナスキルを持つ使い魔が多い為、アルカナ制圧に強い。種類も少なく、更にはほとんどがレアやスーパーレアばかりな為、機甲中心のデッキを作るのはかなり難しいが、使いこなせば強い。神々への離反において機甲のコモンカードが増えたことで、以前よりは機甲のデッキを作りやすくなった。しかし新たなる胎動においてアルカナスキルを持つ使い魔全てが攻撃射程が短くなるという修正を受けアルカナスキル持ちの多い機甲は戦闘面において多少厳しくなった。使い魔の名前は全て恒星の名前からつけられている。雷が弱点。
- 不死
- ヴァンパイア、ゴーストといった、アンデッドを中心として構成された種族。防御力が高い為撃たれ強いものの、全体的な攻撃力と移動速度が他の種族に比べて低めである。シールドスキルを持つ使い魔が多く、ユニークな特殊技(相手から見えなくなる、相手のマップに自パーティーのダミーを表示する等)をもつ使い魔が多いことが特徴。また、神々への離反において、ヴァルキリープロファイルのブラムスやレザードを始めとした移動速度や攻撃能力の高い不死の使い魔が追加されたことで攻守共に優れる強力な種族となった。煉獄からの誘いでは条件付きで攻撃・防御力が大幅上昇する能力を持つヘルが登場し今まで以上に戦闘能力が高くなっている。光が弱点。
LORD of VERMILION II
前作から種族が統合され5つとなっている。超獣と亜人が統合され人獣(炎が弱点)となり、また機甲がなくなった。Iの機甲は海種扱いとなり、種族ボーナスも海種として与えられる。
- 人獣
- 超獣と亜人が統合された種族でサポートスキルが豊富ではあるものの、ファイナルファンタジーIVのカインやエッジのような攻撃力と移動速度は高いが防御力が低くフィールドスキルが乏しい使い魔が多い為Iと比べると亜人よりは超獣に近い。
- 神族
- 速度が高くフィールドスキルが豊富なのは変わらず。IIではロマンシング サ・ガ2のワグナスやトールのような戦闘特化の使い魔が登場した為Iに比べ戦闘寄りな編成が出来る。
- 魔種
- 攻撃力が高く戦闘向けなのは変わらず。ただし前作に魔種に多くいたシールドスキルを持つ3速の使い魔の長所である「移動速度を落とさずに制圧力を維持する」ことがIIの仕様変更によりやりづらくなっている。その為制圧力を維持するには2速にしか存在しないWシールドスキルを持つクリーチャーを採用する必要がある。
- 海種
- 能力のバランスが良く扱いやすいのは変わらず。しかしIIにおける海種は移動速度の高い使い魔はスキルが乏しく移動速度の低い使い魔はスキルが豊富であり、機動力と制圧力のどちらを重視するかで戦術が大きく変わってくる。
- 不死
- シールドスキル(Wシールドスキル含む)を持つ使い魔が多くトラップ技が強力なのは変わらず。しかし前作に比べて全体的な防御力は低くなっているためI以上に駆け引きに持ち込む戦術が必要になってくる。
用語
- アルカナ
- 創世の神の心臓より生み出された、紅蓮の魔石。7個あり、各次元世界を支えていた。
- ロード
- ≪アルカナ≫を持つ6人の人物。契約した使い魔を召喚できる。
- ロード オブ ヴァーミリオン≪紅蓮の王≫
- 7個の≪アルカナ≫全てを入手するとなれる、7つの次元世界全てを束ねる王。
- 大崩壊
- 12年前、ある人間の王が、各次元世界から≪アルカナ≫を奪って≪紅蓮の王≫になろうとし、失敗した為起きた災厄。7つの多次元世界全てが1つに融合してしまった。
- ^ [1]
- ^ IIから参加
- ^ 2010年1月30日に京都で開催されたファンイベント「ふぁん散歩II in 京都」での発表より。
- ^ 以下の発表はすべて『杉田智和のアニゲラ!ディドゥーーン』第33回放送分(2010年7月1日放送)より。
- ^ 『ロード オブ ヴァーミリオンRe:2』運営終了のお知らせ (公式サイト、2013年9月26日発表)
- ^ 本作のCVは基本的に公開されていないが、杉田はスービエのCVを担当している。
- ^ sugitaLOVのツイート(370419776683642880)
- ^ 『杉田智和のアニゲラ!ディドゥーーン』第34回放送(2010年7月29日放送)より。
固有名詞の分類
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